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ほめて伸ばす技術とは何か

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「ほめて伸ばす」
 
よく言われることです。
 
ほめることはどうも難しい、と思っていたところ、2011年1月22日日経プラス1「実践マナー塾」にて「ほめて伸ばす」という記事がありましたのでご紹介します。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
たとえば、靴をひとりではくなど、どんなに小さなことでも構いません。昨日より今日少しでも上達したら「えらい、できるようになったね!」と進歩を認め、目を見てほめてあげましょう。
完璧でなくていいのです。早くなくてもいいのです。ひとりでできたということで一歩前進。これは、毎日一緒に暮らしている家族だからこそ気付ける強みなのですね。
さらに、「どうやったらできたの?」「練習したの?」と尋ねてみてください。すると得意げに「うん、こうやって……」と話すはずなので「なるほどォ、すごーい」と受け止める。これが自主性を育てる大切なポイントです。
子どもは自分の思いを声に出すことで、自覚が生まれ、確認し、自信につなげます。つい言いそうになっても「ほら、やればできるでしょ」は控えましょう。
関心をもった質問は愛情表現の代表選手。この心理は大人同士でも全く同じなので、どうぞ応用し使ってみてください。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

「認め上手」でほめてあげることがポイントのようですね。これは、大人でも同じだそうです。
 
音楽教育や指揮の現場で、その方の成長を強く願うがゆえ、「どのようにしたら上手く行くだろうか?」「なんと言ってさしあげたら伸びるだろうか?」「今、この場でほめたほうが効果が高いかもしれない」と、ついつい考えてしまうことがあります。

ヒヤリとする瞬間です。それでは操作主義が入り込んでしまう。そこに危うさを覚えています。
人は、操作しようとすることや、されることに、敏感に気がつきます。具体的に気がつかなくとも、何かある種の違和感を覚えます。
自分自身は、ほめられれば嬉しいですし、もちろん、ほめる心得や技術はないよりあったほうがよい。
 
しかし、「私は本心からほめているか」と自分に問います。
 
「良かったよ!」「よくやった!」
 
命を込めれば必ず伝わるのだと信じています。
 
もし、ほめて操作主義が入るのであれば、真剣に「叱る」ほうがよい、とまで思います。
ほめることの難しさを感じています。

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