エデュケーションとは出会い
私はお酒を飲みはじめたのが遅い方かもしれません。
学生時代はほとんど飲んだことがありません。
お酒を知ったのは約4年前からです。
それまでは、全然飲めない人間だと思ってました。
どうして飲むようになったかというと、お酒のプロでもある大人の女性(E女史)から教えてもらったことがきっかけです。
ただ飲むのではなく、食べ物に合わせて飲むと味が変化する。
初めてその感覚を味わったときの脳にピカリと電気がついたような感動。
「ごはんが何倍も美味しい!万華鏡のようだ。なぜ、今まで飲まなかったんだろう!」
一瞬にして、今まで自分に関係なく最も遠い存在であったお酒が、好きなものになったのです。(ただし、まったく強くありません)
今までは、父親がお酒を飲んで帰ってくるのを見ていて「お酒臭~い。お酒ってやだなあ・・・」と思っていた偏見がたちどころに氷解しました。
これぞまさしく、エデュケーション。
この決定的な出会い。
音楽も同じです。
「クラッシックは敷居が高い」というイメージがあり、さらに「クラッシックは恐れ多くも拝聴するもの」とばかり、あくびを我慢しながら膝を正して聴くだけ。
これでは私だって好きにはなれないと思います。
しかし、実際に合唱などでアンサンブルを体験してみると、「ほう、なるほど!」と、ほとんどの人が目が輝きだすのです。
「指揮者はやっぱり必要だね。組織のリーダーと似ている」
「やったことなくてもハモれるんだ」
「自分の声ってテノールだったのか。3大テノールと同じだ」
「もっと上手になりたい。絶対音感ってあったほうがもっと上手になる?」
など、遠い存在だったクラッシックが、いつのまにか「自分のもの」として感じるようになっているのです。
このような出会いのきっかけを与えるプロがいてもいいのではないかと思います。
このエデュケーションこそ、これからのクラッシック音楽のプロに求められている仕事なのではないかと思っています。
お酒も音楽も・・・人生の幸福との出会い。
でも、飲みすぎには注意ですね。