教えてもらってかならず伸びる指導者のある一つの共通点
素晴らしい指導者には、ジャンルを問わずある共通したものがあります。
「与える課題の説明をしない」
次のカードは、気がつかないうちにさりげなく出されています。
「これ、飛んでみい」と。
それができたら、ハードルをちょっとずつ上げて、「そんなら次、これ飛んでみい」「ほう、それならこれも飛んでみい」・・・となります。
こちらは言われたとおり無我夢中になって飛んでいるうちに上達している、という具合です。
後々やってきた課題を見直すと、かなり綿密に考えられていることに気がつき、驚くことがあります。
忍者は、成長の早い麻を植えて、その上を毎日飛び越えてトレーニングしたと言われます。そうすると、いつの間にか高くジャンプできるようになっているのです。
意識が能力に限界をつくり、成長にストップをかけてしまうことを良くわかっていたのでしょう。
課題を与えるときに「これはこういうわけがあって与えるんだよ」「これは、前より難しいから、頑張るんだよ」と言ってしまうと、構えてしまい、予想以上の効果が上がらないのです。
教えてもらう立場ですと、自分は指導者でもあるので、「ああ、今ハードルを上げたな・・・」とチラリ感づくのですが、意志の力で気がつかないフリをします。
そして、習ったり教えていただいたりする側が最大限吸収しようと思ったら、丸ごと受け入れて、ある程度距離を置くこと、だと思います。
様々な方に習ったり、仕事をご一緒しますが、自分と相性がよいとか、性格が素晴らしいとか、私はあまり考えたことはありません。どんな人からも言われることはなんでも聞いています。
自分の主張は、とにかく受け入れてからその次に自分で作りあげていくものだと思っているからです。
指導者も好きなタイプがあり、仲良くなりたいとは思うのですが、涙をのんで適度な距離を置いています。
ここが崩れると、自分のためにならないと分かっているからです。
指導者や上司との出会いは、その人の人生さえ左右してしまうもの。
もちろん指導者の力はおおいにありますが、どこまで可能性をのばせるかは、最後は自分次第だとも思っています。