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懸案解決 iPadのアプリPadScore

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演奏会で、ピアノの横に座って譜面をめくるだけの人がいるのはご存じでしょうか。
 
ピアノの演奏は常に両手がふさがってしまい、休みも少なく、譜面をめくりたくても手が足りません。もう一本手が欲しくなってしまいます。
一人で弾くソロの場合は、ほとんど暗譜で演奏するのが一般的ですので、譜めくりは必要ありません。

ピアニストで譜めくりがいるのは、伴奏や連弾などのときです。
アンサンブルの都合上、置かざるえないのです。
 
私は、譜めくりを置かないですまされるならば、極力そうするようにしています。
なぜなら、譜めくりは結構難しいのです。
ピアニストはそれぞれめくって欲しいタイミングがあり、ちよっと早かったり、遅かったりすると、気になって良い演奏が出来ません。
 
譜めくりにもその道の技術があり、「フメクリスト」と言われているほど。
ベストタイミングで、演奏の妨げにならないよう、お客様から見て邪魔にならないよう、左側から左手で譜面の右上はじから素早くめくり、速やかに席に戻ります。
黒子のような役ですね。
譜めくりを頼まれたとき気をつけているのは、自分も弾いている気持ちになることです。
伴奏を良く行うピアニストは譜めくりをされる経験が多く、自分でめくるのも上手です。 

先日、ピアニスト8人で話していたら、「譜めくりは絶対大事」と全員意見が一致しました。
ある人は「譜めくりをつけたら、変なタイミングでめくられて、怒りがわきあがって、その怒りのために次のページの演奏が思うようにいかず、またさらに怒りがこみあげて、すごく悪循環だった」と話していました。
お気持ちよく分かります。
ある時など、本番でフメクリストが間違えて2ページめくってしまい、演奏が中断してしまったことがありました。
 
「自分でめくれたらいいのになあ」と思います。
 
松尾さんのブログを読んでいましたら、iPadで楽譜アプリ「PadScore」というものがあるというではないですか。
 
『譜めくりは、画面をタッチ、あるいは「次へ」と話しかけるだけ。演奏に合わせて自動的に譜めくりすることもできます。 』
とあります。
 
自動でめくれるのは良いのですが、ピアノ曲の場合、画面タッチが難しいので、左足などにセンサーをつけて、個人の好きなタイミングで反応してくれるようになるとさらにいいかな、と思いますがいかがでしょうか。
「次へ」と声を出すのは、本番の演奏会では厳しいかもしれませんね。
 
ショパンの楽譜があれだけ小さい画面によく収まると感心しました。
実際演奏するときはもう少し全体像が分かるようになると嬉しいですね。
しかし、重い楽譜を持ち歩かなくて良くなるというのは画期的です。

使用する機会があったら、ご報告してみたいと思います。

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