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非情報系の学生のためのプログラミング教本

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非情報系の学生のためのプログラミングのテキストを作ろう、と大学の先生と共著でC言語の本を書きました。

現在は、市販の書籍を使って、C言語を教えているのですが、一週間に一回、全15回の授業では、すべてをやることは出来ません。なので、抜粋しながら教えることになるのですが、下手に飛ばして、全体の流れや、前後の関係を壊してしまっては、「例題のソースコードに出てくる構文が、それまで一度も説明されてない」ということにもなり兼ねません。簡単にはいかないのです。逆に、一つの事柄でも、「ここで、ここまで説明してしまうと、返って混乱してしまう」と感じることも良くあります。
コンピュータやプログラミングについてある程度の知識がある情報系の学科の学生がC言語を学ぶ場合や、将来、IT企業に入りたいと本格的にプログラミングの学習を始めようとする場合には優れた書籍でも、非情報系の学科の学生がプログラミングに触れる第一歩として使用するのには、適しているとは言えないのが現状です。

そこで、次のことを重視して、本を作成しました。

(1) 演習中心にする
 ソースを入力し、それが実際に動いて、思い通りの結果を出す、ということを繰り返し行い、プログラミングの楽しさを体験しながら、まずは興味を持ってもらうことが大事と考えました。

(2) 解説は最低限にする
 (1) の方針により、当然、ソースコードとその解説が本の中心です。必要に応じて、重要な用語や構文は、説明を入れましたが、その説明だけで理解させようとはしていません。そこを目的にしてしまうと、聞きなれない用語や、初めて接する概念に戸惑った学生が「わたしには、プログラムは向いてない」と苦手意識を持ちかねないので。いくら言葉を重ねても、イラストをふんだんに使用しても、難しいものは難しいのです。演習を繰り返すうちに、だんだん、何となく分ってくる、というのを目指してます。

(3) 全15回で完了する内容にする
 15回×90分では出来ることに限りがあります。プロのC言語プログラマーを養成することは出来ません。それでも、せっかくC言語を学ぶのですから、「学生時代にCをやりました」と言える程度には、C言語のエッセンスを盛り込んだものにしたいと考えました。
 変数、式と演算子、if文(分岐)、for文(繰り返し)、配列、関数、ポインタ、構造体、といったC言語の基本項目を14の章に分け、最終章(15章)には総合問題を設けました。

(4) 各章は1回(90分)の授業で終わるボリュームにする
 1つのソースコードは長過ぎず、各章で、4つか5つにしました。だいたい1つ10分~20分のペースで進める感じです。短いのを数多くしても、飽きてきますし、長いとやる前にヘコたれてしまうかも知れないので。最終章の15章は、問題を15題用意しているので、すべてを1時間半で解くことは出来ないと思いますが、抜粋して試験問題にしたり、各章が終わった後の課題にしたり、進捗や理解度に応じて活用することを想定してます。

(5) 分厚くならないようにする
 分厚い教科書は、ソースコードを書き写すのには不向きで、使い難く、持ち運びも不便です。(2)、(4) とも関係しますが、各章のページ数を6ページと決めて作成し、全体を90ページとなるようにしました。

(6) 文字を大き目にする
 見間違いによるミスを減らすために、少し文字を大き目にしてます。先生も、文字が大きい方がやり易いと思います。(わたしも、そうですが、小さい字は辛いので。)本の大きさは教科書サイズのB5です。

こうして、出来たのがこちらです。

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来月の発売に先駆けて見本が届きました。
教科書なので、一般の本屋さんには並ばないと思いますが、ISBNがついているのでamazonなどでは注文すれば買えるようになるかも知れません。

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