オルタナティブ・ブログ > 森崎修司の「どうやってはかるの?」 >

計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

ベーマガと写経

»

マイコンBASICマガジンという雑誌と雑誌へのプログラム投稿者がCEDEC AWARDS 2010のプログラミング・開発環境部門の最優秀賞を受賞したそうだ。ITmediaの記事でも紹介されている。

「ベーマガ」と呼ばれていた。読者から投稿されたBASIC言語で書かれたプログラムリスト(ソースコード)がたくさん掲載されていた。そもそもプログラムの規模が小さかったから可能だったこともあるが、今となってはなかなか考えられない雑誌だ(当時は今のインターネットのような流通基盤が整っていなかった)。

私も非常に楽しみに読んでいた。パソコン用のものだが、機種別にわかれていて「う、そんな機種でも。。」と言わせるようなものがあったり、メジャーな機種を対象としたプログラムはたくさん掲載されていたりした。また、BASICといいながら、一部機械語で書かれたプログラムをベーシックから起動するものも結構あったような気がする。

紙に書かれたプログラムリストを手元のパソコンに入力していく様は、写経と言っても差し支えないように思う。写経の結果がゲームで遊べることについては、少し微妙だと思うが、他人の書いたプログラムを目で見ながら入力すると「そういうふうに書けるのか。。」とか「これはどういう意味なんだろう。。」と思うとパフォーマンスを上げるための工夫だったり、いろいろと勉強する機会を作ってくれた。

Comment(2)