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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

『コードレビューの道具、使っていますか?』

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IBM developerWorksに記事を寄稿した。本エントリ公開時点で300近い「はてぶ」がついているようだ。ここから全文が読める。

developerWorksの読者層になるべく合うような話を、と考えてみてコードレビューで使える道具立てを紹介することにした。レビュー(インスペクション)を最初に論文として発表したIBMのFagan氏が原典で定義したフェーズごとに、利用できるツールや技法や仕組みを分類している。実際のところ、コードレビューの道具立てはそれほど多くないが、エンジニアとして道具を使った効率化を目指そうとする方には、参考になると思う。

ソースコード静的解析ツール、リーディング技法といった比較的ベーシックなものから、デザインパターンマイニングツール(ソースコードからデザインパターンを(ある程度自動的に)抽出する)の紹介をしている。また、レビュー指摘やコメントの記録ツール、レビュー時の役割分担もレビューの道具立てとして紹介している。これらの利用をあらかじめ計画段階で決めておくことも大切だ。

記事を書くための調査をしている際に、米国のdeveloperWorksサイトでPerspective-based Readingの記事をみつけた。著者の1人にレビュー/インスペクション研究で著名な(当時)フラウンホーファ所属のForrest Shullの名前があった。フラウンホーファと我々の研究グループとで、レビュー/インスペクション研究に関する国際連携ワーキンググループを設立している。ここ(本ブログの過去エントリ)で詳細を紹介している。

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