工事進行基準導入にむけ工数見積り方法を見直してみる
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一部のプロジェクト会計に工事進行基準が導入されることに伴い、見積り根拠やエビデンスの記録、承認の記録が求められる機会が増えることが予想される。見積りの精緻化は進行基準適用と同時にすぐに求められるものではないが、見積り方法をもう一度おさらいするいい機会なのかもしれない。
ThinkITの記事で、以下のようなサブタイトルが並ぶものがある。
- なぜ工数見積りが必要か
- 工数見積り手法の分類
- なぜ、見積りモデルが普及しないのか?
- 十分な見積り精度が得られない場合には?
- COCOMOを使った場合に十分な精度が得られない場合には?
- 類似プロジェクトからの類推
私の上司の松本が書いたものなので「おもしろい」とか「興味深い」というのは差し控えたいが、見積り方法を体系的に説明しているものはそれほど多くないので、紹介することにした。
3回目の記事では、COCOMOをはじめとするモデルベースの工数見積り手法の問題の代表的なものに、過去データの欠損に弱いことが挙げられている。類似プロジェクトを発見し、それを参考にすることによる工数見積り(類推見積り)は、その問題を緩和してくれる。直感的にも、過去の類似プロジェクトを参考にして見積るというのは違和感がないと思う。
それならば、見積りモデルを作る支援をするよりも、類似プロジェクトを発見する支援をしたほうがよいのではないだろうか?という提案で締めくくられている。
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