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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

組織の枠を超えてスキルを競える場

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ネットエージェントさんが主催するリバースエンジニアリングチャレンジ2008というイベントが9/20に開始され、9/23に終了する。詳細はこちら。4個の設問があり、1問目から順番に全部正解するのにかかった時間を競う。Webページから問題となるファイルをダウンロードして、そこに隠されたパスワードを解読し、Webページから回答する。回答が正解であれば次の問題が出題される。4問目を正解するか、9/23(火)23時59分になるとチャレンジ終了となる。

私はだいたい次の週のブログを前の週の土曜日の午前中に書いている。今回はこのイベントの状況を覗くために土曜日の夜遅くに書いているが、すでに4問とも正解した優勝者が出ている。9時間40分ほどで全問を解いたそうだ。

日ごろの技術をオープンな場で技術者どうしが競うイベントはそれほど多くないので、このようなイベントはたいへんおもしろいと思う。特に、時間を競うタイプのものは貴重だと思う。同イベントは日本向けだが、F-SECUREも同様のイベントをやっている。分野と形態が異なるが、ソフトウェアテストシンポジウムのテスティングライブ(イベントの一枠として実施される)も類似している。

ネットエージェントさんによるとイベントの目的はリバースエンジニアリングの啓発とのことだが、自身の技術力を他の参加者と比較して相対的に評価するという意味で、リバースエンジニアリングに限らずスキル向上の啓発といえるのではないだろうか。資格試験も評価と言えるが、スキルというよりは知識を試すものが多いように感じている。また、オープンソースの開発も評価目的にも使えなくはないが、運営面等、純粋にスキルを評価できるわけではないように思う。

リバースエンジニアリングに限らず、コーディング等、このようなオープンな場があれば参加してみたいと思われる方はどのくらいいらっしゃるのか気になる。

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