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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

ソフトウェア開発プロジェクトの見える化ツール

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EASEプロジェクトで開発しているEPMの派生版がIPAから公開されることになりました。itproの記事に、今年の3月に試行バージョンを、来年1月には正式版を公開することが書いてあります。松村知子氏の「累積した未解決障害件数と平均障害滞留時間との関連」機能が実装されているようです。EPMファミリの一員ということで今後も期待しています。EASEの活動成果として、EPM適用事例もいくつか出てきており、近々にどこかで発表できるのではないかと思います。

EPMの派生版はIPAから公開されるものだけではなく、Splice-Mというツールがあります。Splice-Mは、2005年のNASSCOM(インド)Quality SummitでのEASEプロジェクト代表鳥居教授の基調講演の内容を受けて、開発されたものだそうで、EASE国際フォーラムでのLarsen & Toubro Infotech LimitedのJain事業部長の講演や2006年の5月のISPAWというワークショップ後にディスカッションの機会を持ちました。そこでは、現状の紹介、Splice-Mの機能、開発の動機(CMMIで求められる客観的かつ定量的計測データの収集ツールをさがしていたところNASSCOMの講演を聴いたことが動機だそうです)等の情報やEPMや他の研究テーマについても情報交換しました。EPMファミリとしてのSplice-Mの展開も楽しみにしています。

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