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チャールズ・M・シュルツ氏の思い出

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※少し自慢話が混じります^_^;
日本では『ピーナッツ』という名前は、あまりなじみがないかもしれませんが、「スヌーピー」なら誰でも知っているでしょう。1週間ほど過ぎましたが、2月12日はこの漫画の作者であるチャールズ・M・シュルツ氏が亡くなられた日です。

私は高校時代の図書室で読破し(鶴書房時代)、妻も子供のころからのファンだったということもあって、二人して本やらグッズやらを色々集めたりしていた時期もあったのですが、(少なくとも私は)その作者であるシュルツ氏には興味を持ってはいませんでした。その意識が変わるきっかけになったのが、あるとき妻が買ってきた『グッド・グリーフ』(※)という本でした。『ピーナッツ』では、チャーリー・ブラウンという主人公(スヌーピーは彼の飼い犬)が「いい人」ぶりを発揮しているのですが、その作者であるシュルツ氏の半生を描いた『グッド・グリーフ』を読むと、まさにシュルツ氏の人のよさが伝わってくるのです。

普通、有名人ともなれば、プライバシーには人一倍気を遣うものでしょう。しかし、この本には Santa Rosa というところに住んでいたシュルツ氏が、訪問してくるファンを快く迎えてくれるというようなことが書かれていました。しかも、そこには毎日の習慣として朝食を取る場所(スケート場にあるカフェ)まで書かれていたのです。そんなことまで書いて大丈夫なのかとも思うのですが^_^;、「これは行けば会えるのではないか」と思って、二人して行きました。

そして、本当にシュルツ氏にお会いすることができたのです。シュルツ氏は、まさに『グッド・グリーフ』に書かれているような方でした。私たちはスケートを楽しんだり、ショッピングを楽しんだりしました。近所の店やレストランで、「もうシュルツさんにはあった? 彼はいい人よ」と誰もが口にするのは印象的でした。帰国後、お礼の手紙を書いたのですが、そのお返事もいただきました。

また、このスケート場では、冬になるとアイスショーが開催されていたのですが、このためにもう一度訪問しました(当時は今にもまして英語が苦手だったのですが、何とか電話で予約しました)。このときには、シュルツ氏にお会いできただけでなく、「日本から来た友人へ」といってカフェでの食事代まで払っていただいたのでした。

2000年2月13日、最後の日曜版が掲載された新聞で、その訃報が伝えられました。その年に生まれた息子も、今は小学一年生。幼稚園の頃ですら、「(アメリカの旅行は)楽しいけど、食事が辛い」と言っているくらいで、なかなか食事になじめない(かつ、現地で運転するのは妻)という状況ではあるのですが、ぜひ、もう一度家族で訪れてみたいと思っています。

※現在は『スヌーピーと生きる』という書名で出ているようです。

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