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"Chinese" に見るトップレベルドメイン(TLD)の価値差

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もちろん(というわけでもないですが)「中国人」の話ではありません。トップレベルドメイン(TLD)というのは、ドメイン名における一番最後の部分(.com や .jp など)のことです。古くからある gTLD(generic TLD)としては .com、.net、.org があり、比較的新しいものには .info、.biz、.name、.name、.mobi などがあります。新しいといっても .info、.biz は、すでに6年ほどの経っていますが。

さて、実は、ここ2ヶ月ほどの間に "Chinese.com"、"Chinese.net"、"Chinese.info" というドメイン名が、(公に)取引されました。少なくとも元の所有者はバラバラだったのですが、このように TLD 違いで、同名(かつ良質)のドメイン名が取引されるのは珍しいことです。それぞれの取引価格は以下のとおりでした。

Chinese.com ... €810,001($1,120,008)
Chinese.net ... $180,000
Chinese.info ... €27,000($37,111)

最初に Chinese.com が高額で取引されたので、それにつられた面はあると思いますが、やはり .com の人気は絶大です。.net も悪くないのですが、.com に対して 16% の価格、.info に至っては 3% の価格に過ぎません。ドメイン名は唯一のものを取引するのですから、常に、このような価格比になるわけではないですが、それぞれの TLD の“人気度”は、だいたいこんなところだと思います。もっとも、最近 $28,900 で取引された EfficientLight.com に対して、この取引を見て登録したであろう EfficientLight.info の所有者に $1,000 近いオファーが届く可能性はまずありません。:-)

それにしても、.info が出始めたときには「4文字の TLD なんてカッコ悪い」と嫌われたものですが、時代も変わるものです。無謀とも思えた無料ドメイン登録キャンペーンなどが功を奏し、そこそこ広まってきました。ビジネス向けに受けるかと思われた .biz が低迷しているのとは対照的です。.name などは、ほとんど存在を忘れられていると言ってよいでしょう。

.org は「組織」をあらわすドメインの場合を除けば、通常は .com/.net ほどではありませんが、古くからあるものなので、そこそこの取引はあります。意外に健闘しているのがモバイル向けの .mobi で、.com 以外の高額取引リストでは上位に来るものも少なくありません。

ちなみに、我が .jp はというと、TravelZoo.jp というドメインが2万ドル程度で取引されたのを見かけた程度で、あまり大きな取引は(公には)ないようです。まだドメイン名取引に対する胡散臭さが抜けないのでしょうか。

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