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「すいません」は市民権を得たか

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こんな漫才がありました(簡略化してます)。

男A「ちょっと火をかしてもらえませんか?」
男B「タバコですか」(と、ライターに火をつけて、相手に向ける)
男A「すいません」
男B「なんや吸わんのかい」

この笑いが成立するために「すいません」という言葉が「感謝」と「吸わない」という異なる意味をあらわしているという理解が必要です。おそらく、日本語を母国語とするほとんどの人に通じるもので、「よろしかったですか」よりは市民権を得ていると思われます。

私は、長らく「すいません」を「すみません」の「イ音便」と思っていましたが、辞書をみると「「すみません」の転」と書いてあります。その「イ音便」とは「書きてください」が「書いてください」になるもので、辞書によれば「「き」「ぎ」「し」「り」の子音が脱落する現象」とあり「すません」→「すません」はこれに含まれません。「すいません」という項目があることを考えても、これは例外的な変化形であるようです。

さて、この「すいません」は口語で使うものだと思います。私も、エントリやコメントで口語表現を使うことはあるので、Web サイトでの口語表現を否定するわけではないのですが、とくにお詫びを意味する「すみません」を「すいません」と書くのは(相手が見ず知らずの場合はとくに)ちょっとどうかと思います。

そこまで目くじらを立てるほどのことかと言われると、それもまた疑問ですが、高橋さんのエントリに触発されたというだけでなく、言葉にうるさい(最近はそうでもない?)NHK 出身の池田氏のコメントにまで、これを発見してちょっと意外に感じたのでした。

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