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【PR】Microsoft Silverlight のご紹介(Tim Sneath のブログより)

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ITmedia の記事にもありますが、Microsoft Silverlight が正式に発表されました。これは、WPF(Windows Presentation Foundation)という新しいプレゼンテーション技術(サブセット)を Web ベースで利用できるものです(WPF 自身については別途ご紹介したいと思います)。ブラウザに対する add-in として機能するため記事にあるように「Adobe Flash 対抗」と評されることもありますが(そうした側面を否定しませんが)、"Software plus Services" という考え方を持ち、Windows ベースでも Web ベースでも同じプレゼンテーション基盤に基づいたユーザーインターフェースの構築を実現する要素となるものです。

その Silverlight についてプラットフォーム エバンジェリストの Tim Sneath のブログで「Silverlight を使たいくなるトップ10」を書いていますので、これをご紹介します。


Microsoft Silverlight をお伝えできるのは、大変な喜びです。これは、われわれが提供する次世代の、クロスプラットフォーム、クロスブラウザの Web クライアントランタイムです。Silverlight(旧コードネーム "WPF/E")は、Web 上にリッチなメディア体験を構築できる XAML の軽量なサブセットです。

NAB(*1)Virtual Press Room サイトには、多くの材料がありますが、人々が Silverlight を使いたいと思う理由のトップ10リストを提供しようと思います。

  1. PC と Macintosh 上での WMV ファイルの再生をサポートしており、再生中の対話性のためのオプションがいくつもあります。ほんの数行のコードで、プラットフォームに依存することなく動画ファイルを扱う方法を提供できます。Silverlight はフルスクリーンの 720p ビデオをサポートしており、フルスクリーンとウィンドウ表示も再生位置を失うことなくスムーズに切り替えられます(これは現在のメディアサイトが要望しているものです)。
  2. マークアップ(XAML)をコードと分離させることで、Silverlight はデザイナと開発者に親しみやすい Web メタファを提供します。単純な一体化した手法がお望みなら、HTML ファイルに XAML を直接埋め込むことができますし、Web 開発における別々の役割を強調するために2つに分けることもできます。
  3. Silverlight と HTML は、シームレスに統合できます。XAML の要素は、同じクライアントサイドの JavaScript からアクセスしたり、操作でき、どんな DHTML の要素(エレメント)とも相互作用できます。人工的な境界やバリアはなく、(ウィンドウなしのフレームを作成するだけで)Silverlight コンテンツの上に HTML 要素を重ね合わせることもできます。ASP.NET AJAX 開発者が Silverlight コンテンツを追加しやすいようにもします。
  4. XAML を HTML ページに直接埋め込むことができます。バイナリや不明確なフォーマットはありません。RIA(Rich Internet Application)アプリケーションにアニメーションやメディアを追加するために必要なのは次の3つのステップだけです (i) HTML ヘッダで標準 JavaScript ファイルをインクルードする (ii) 画面上のどこでも Silverlight のオブジェクトを作成する関数を呼び出す (iii) ランタイム配布のために XML コンテンツ(アニメーション、メディア)を追加する。
  5. Silverlight コンテンツと双方向性を持つ完全なランタイムがあります。XAML ファイルのコンテンツは、完全にサーバーで生成でき、データベースから取り出した情報を含むことができます。JavaScript からは、ランタイムで動的に要素を追加・削除するために createFromXaml メソッドを呼び出すだけです。設計時にしか作成したり、操作できないというものはありません。
  6. Silverlight は、PC 上で 1MB のダウンロードサイズしかありません(Macintosh では、Intel と PowerPC 版を含むユニバーサルパッケージにより、もう少し増えます)。Windows XP 以上をサポートしており、Windows 2000 のサポートも予定しています。
  7. Silverlight は、目がくらむほど高速です。たとえば、多くのビデオをつっかえたり、フレームを落とさずに再生できます(もちろんネットワーク帯域に依存します)。また、Silverlight では、どんな2次元オブジェクト(長方形、楕円、軌跡)のテクスチャとしてビデオが使えるビデオブラシが新たに採用されました。これは、既存の他の技術では実現できなかった新たなメディアの使い方として、デザイナに多大な力を与えるものです。
  8. Silverlight は、クライアントとサーバーを問いません。Macintosh と PC ランタイムにも差異はありません。そのように望むなら、サーバーに Microsoft ソフトウェアは必要ありません。Apache / Linux サーバーから Mac OS 10.4 クライアントに Silverlight 体験を提供できるのです。
  9. Silverlight は、WPF に対するほぼ 100% の前方互換性があります。アニメーション、2D ベクタグラフィック、メディア、テキストなどはすべて Silverlight にもあり、WPF で学んだ概念も活かせます(Silverlight はサブセットであり、3D やデータバインディング、テンプレートなどの WPF 機能はサポートしていません)。Silverlight コンテンツを作成するためには、(Expression Design のような)同じツールを使うことができます。ローカルマシンのパワーを完全に活かすアプリケーションにスケールアップしたいときは、Silverlight の XAML を WPF アプリケーションで使えます。
  10. ああ、10番目。これはまだ公開できません。MIX(*2) でアナウンスされるわが社の製品カバーは大きな驚きです。隠しておくのは嫌ですが、子供時代に私がイライラしてクリスマスを待っているとき、母親が話してくれたように、待つことも楽しみの一部なのです。

Windows Vista は完了しました。私のブログは、少しばかり、焦点をずらしています。WPF について書き続けるつもりですが、この Web ベースの小さな兄弟についても書き始めます。どちらも同じ連続体であり、日々の仕事はこれらのテクノロジに等しく取り込まれています。リッチで対話型の Web ベース、および Windows ベースのコンテンツは、クライアントプラットフォームエバンジェリストにとって刺激的な時です。

※訳注
*1 National Association of Broadcasters
*2 マイクロソフトのデザイナ向けイベント

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