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「コンピュータ将棋とプロ棋士の対決」はプロ棋士の勝ち

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先のエントリで紹介した、コンピュータ将棋(ボナンザ)とプロ棋士の公式戦は、大方の予想通り渡辺竜王が勝ちました。私が書くまでもなく、アルゴリズムはかなり改良されていたようです。「渡辺明竜王、史上初の公開平手対局で最強“将棋電脳”KO!」(サンスポ)という記事によれば、

持ち時間は各2時間で、残り時間は竜王49分、ボナンザ5分

とのことで竜王が「貫禄勝ち」したように見えますが、渡辺竜王のブログには詳細な解説がエントリされており、ボナンザが善戦したようすがわかります。とくに、

・・・見たことがない類の手ですがなかなかの手。僕らでは浮かばない手で、コンピュータが将棋の技術向上に一役買ったと言えると思います。

とあるのは開発者の保木さんも嬉しいのではないでしょうか。記事では、終盤にボナンザ側がミスをしたとありますが、wikipedia によれば詰将棋のルーチンが入っていないとのこと。今回使われたマシンスペックはわかりませんが、コンピュータの消費時間はマシンの高性能化で短くできます。いくらかの改良で、近い将来、もっといい勝負ができるのではないかという期待が膨らむ一戦でした。

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