あなたがこの会社に入るべき10の理由、あるいは「社員>顧客>>株主」
もう150本以上ブログを書いているが、未だに「ブログがきっかけでお仕事依頼したいです」とか「ブログ見て、転職したくなって」とか、そういうの一回もないんだよね。
コンテンツマーケティングという言葉もあるけれど、なにそれ美味しいもの?という感じ。今更ですが、僕はケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズという会社にいます。
で、お仕事の方は、やりきれないくらいのお話を頂いているので別にいいんだけど(ありがたい事です)、転職希望者をブログ経由で集められていないのは、本当に残念。ウチの会社の成長のボトルネックは完全に採用だから。
よく「我社の財産は人です」と聞くけれども、コンサルティング会社はそれの極端なケースだ。売り物も経費構成も強みも弱みも、90%が「人」に尽きるので。
なんでこんなにいい会社なのに採用の応募者が少ないんだろう・・。
と思ったけれど答えは簡単で、単純に知名度不足ですね。最近は転職サイトに広告も出稿していないし。転職市場へのマーケティングが失敗しているだけ。
「おーい、ここにいい会社があるよ~~。」と虚空につぶやいていてもしょうがないので、「おいでませケンブリッジ」を書いてみよう。
★いいところ1:最高の仕事
「ウチの会社いいよ!」を語るとき、給与とか休みが取れるとか雰囲気ばっかり話す人が多い。もちろんそれも大事なんだけど、それが最初にくるって寂しくないですか?
もし「毎朝穴掘って、夕方埋める」という仕事で月に100万くれたとしても、僕なら絶対やらない。でも、実際それに近いような仕事って結構あります。100万もくれないけど。
で、いま僕らがやっている仕事って、最高だと思っている。SEだった15年前の僕が、今の僕がやっているプロジェクトの話を聞いたら、ヨダレだらだらというような。
自分の会社をなんとか良くしたい、と純粋に思っているお客さん達と、ああでもないこうでもないと議論する。それが少しずつ形になっていくって、楽しいですよ。
プロジェクトをやり遂げて、成果が目に見える形で出たり、お客さんが喜んでくれたりすればもちろん嬉しい。
こういう実感がないまま仕事をしている人って、多分多いですよね?
SEのころは「誰かが決めたとおりにいかにうまくプロジェクトをやるのか」ではなく、「何をやったらいいのか?」から参加したいと欲望していたけれど、今僕らがやっているのはまさにそういう仕事です。
なぜうちの会社は最高の仕事ばかりなのか?
仕事を選んでいるからです。僕らが貢献する余地があるか。僕らの提案を尊重してくれるか。お客さんのビジネスにとって本当にインパクトがある大事な仕事か。
そうでないプロジェクトには、参加する意味が無いから参加しない。
もちろん、選ぶ立場にいるためにかなり努力しています。
★いいところ2:最高のお客さん
サービス業ですから、「誰に対してサービスするのか?」は社員のハッピーに直結します。
仕事に対して本気か。厳しい局面でも腹が座っているか。邪念なく、自分の会社を良くしたいと思っているか。まあ、色々ありますが、一番大事なのは、「いい人たちか?一緒に一つのゴールを目指せるか?尊重し合えるか?」ですね。
僕らも人間ですから、いいお客さんと一緒に仕事をするとやる気も出るし、質の高い仕事ができます。
先日、現在および過去にプロジェクトを共にしたお客さんを100人以上お招きしたパーティを開催したのですが、皆さん素晴らしい方々ばかりでした。
なぜうちの会社は最高のお客さんばかりなのか?
選んでいるからです。
お客さんを選ぶ、というとやけに傲慢に聞こえるけれども、あくまで「僕らが一緒に仕事をする上で最高」という意味です。つまり相性。お客さんにとっても、コンサルタントと相性が良いって、大事なことだと思いますよ。
★いいところ3:最高の同僚
うちの奥さんとかはよく「ケンブリッジの人たちは仲がいいねぇ」と言っています。
まあ、そうなんでしょうね。社員旅行では普段一緒に仕事しない人とチームを組んで遊んだりしますけど、「あの人と一緒になりたくない」とか、一切ないですからね。
仕事でチームを作るときも、なるべく同じ人とは長く組まない様にしています。せっかく色んな人がいますから、多様な組み合わせでチームを組んだほうが学ぶことが多いです。
他にも、良いチームを作るノウハウも豊富だし、仕掛けも多い。最高の同僚を集めるだけでなく、最高のチームを作ることに情熱を燃やしている。
プロジェクトをファシリテーションすることのプロなので、ある意味当然ですけれど。
★いいところ4:社員>顧客>>株主
結局のところ、社員を大事にしているということだと思います。これは、温情でもなんでもなく、経営戦略上の判断です。
プロフェッショナルがやる仕事だから、社員を大事にしないと優秀な人が逃げちゃいます。そうしたらサービス業である以上、顧客を大事にできない。そうしたら売上があがらないから、結局株主に迷惑をかける。
だから必然的に、株主よりも顧客を、顧客よりも社員を大事にするしかないのです。簡単な理屈だと思いますけどね。
★いいところ5:100%能力主義
これは人によって好き嫌いは分かれるかもしれません。年功序列の要素が0%って、ちょっとエグイところもありますから。
ウチの会社は、「能力⇒評価⇒昇格⇒待遇」のリンクが、かなり密接です。ある意味単純。
能力はあるけれどもあの人より給与が安いとか、上がつっかえているから昇進できないとか、去年昇格したんだから今年のA評価はあいつに譲ってやれとか、上司に気に入られないととか、そういうのないです。スッキリしてます。
新卒の面接をしていると「給与は高いですか?」と聞かれますが、「そんなのあなたがどれだけ成長するかによるから、僕に聞かれても分からんよ」としか答えられないです。平均給与なんてほとんど意味のない世界だから。
この方法を採用している結果、一番いいのは、
「自分の上司は必ず自分より能力が高い」
という世界が実現していること。
かなり稀な状況だと思いますが、いざ実現すると、サラリーマンの愚痴の8割くらいはなくなりますよ。
★いいところ6:裁量労働制
「ウチの会社にはワールドカップ休暇があります!」みたいな記事がよくありますね。PRの方法としては面白いと思うけど、実質的には全く意味が無い。そんなの制度で保証するんじゃなくて、自分で判断すればいい。
例えば僕は先月自転車に乗るために休んだし、少し前の金環日食は家族で見たかったので、会議の時間を無理矢理ずらした。いつ、どれだけ働くかは、プロジェクトの状況と自分の意思のすり合わせで決まります。自分で決める辛さもあるけれども。
これについては少し前に記事を書きました。
裁量労働制度の現場から、あるいは残業代をコミコミにするとホワイトカラーの生産性は上がるか?
★いいところ7:成長の仕掛け
さっき「コンサルティング産業は人が命」と書きましたが、これには採用だけでなく、育成が大事、という意味も含みます。
ケンブリッジは良くも悪くも、出来上がった人材を採用して使うことよりも、ポテンシャルが高い人を採用して育てることのほうが得意な会社です。
というか、ウチの会社のコア・コンピタンスを1つだけ挙げるならば、育成能力だと思っている。
このブログでも育成や成長については何度も書いたので、幾つか挙げておきます。
研修メニューが充実しているからって人材育成に熱心だと思わない方がいい、あるいはコアスキルを鍛えるために一番有効な施策
なぜ「キャリアは自己責任」なのか?あるいは主体性とリーダシップの話
★いいところ8:イーダ―シッペ
基本的に、何でも主張していいです。
なんでもやっていいです。
それが他の人の共感を得られるか、会社としてオフィシャルなものになるかは別として。
去年は、新入社員研修を受けている新人自身が「もっとこういう研修の方がいい!」などと生意気な事を言い始めたので、プランをプレゼンさせてみた。そしたら結構良かったので採用した。
つまり、誰が言ったか?よりも「いい施策か?」「クールなアイディアか?」が重視されます。
リーダーシップの一部として「言い出しっぺになること」は尊重されるし、そういう人が昇進していく。
★いいところ9:曲がったことが嫌い
僕らの価値観に「Right」が掲げられています。
「お客さまのために正しいことをしよう」
とは言え、こういうのはどこの会社でもありそうですよね。ウチの会社は、もう一歩進んで、「曲がったことが我慢できない!」という感じです。これは価値観に掲げられているから、という話ではなく、社長の性格でしょうね。
「まあ、この場合はいいんじゃないですかね?」とかヌルいことを僕が言うと、怒られますから。「お金をいただくべきじゃ、ありません!」とか言って。
カルチャーって結局はそういう所で決まります。
でも、曲がったことを考えなくていいのは、楽ですよ。まっすぐに正しいと思うことに進めばいいんですから。
どうすればプロジェクトが成功するのか?どうすればお客さんのためになるのか?社員がハッピーになるにはどの選択肢がいいか?
もちろん、それは簡単な問いとは限りませんが、曲がった選択肢は速攻捨てられるので、楽です。
そして、仕事での捻くれた悩みがかなり少ないです。「本当は○○をやりたいけれども、大人の事情で・・」みたいなのはない。
その代わり、「単に自分の能力が不足していて・・」という悩みはしょっちゅうあるけれど。
★いいところ10:Have Fun!
僕らのモットーは「Have Fun!」日本語で言えば「楽しくやろうぜ」という感じですかね。もちろん仕事には厳しくツライ局面はありますが、そいうことも含めて、どうせ頑張るなら楽しくやった方が、いい結果が付いてくる。
そう思って、みんなで(お客さんを含めて)目指すことは大事です。
せっかく1日の8時間とか10時間働くなら、楽しく働きたいですよね。
・・という訳で、きりの良い10個、挙げてみました。
僕は、いい会社だと思います。
もちろんコンサルティングという仕事が合わない人もたくさんいると思いますが、とことんプロジェクトワークをやってみたい、という人には、幸せな環境だと思います。
ちなみに正式名称がケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズで、ミドルネームに「テクノロジー」が入っているので、システムの仕事が多いのかな?と思われます。というか僕はそう思っていた。でもシステム未経験の中途入社で活躍している人もいます。例えば一緒に本を書いた榊巻とか。
もちろん、僕のようなSE出身者もいます。色々です。
★どんな人が向いている?
最後に、ケンブリッジに向く人の条件を3つ挙げましょう。
1)知的好奇心がある、考えることが好き
2)変化を恐れない、企画好き
3)チームで仕事するのが好き
ですかね。
カルチャーを非常に大切にしていますが、ケンブリッジのカルチャーって極めてまっとうなので、あまり合わない人はいないのかな、と最近思います。
だって「お客さまに正しいことをしたくない人」もいないでしょうし、安全な環境ならば自分が困っていることをどうしても開示できない、という人も少ないでしょう。
いつか転職したくなった時は、この記事を思い出して、もう一回読んでみてください。
そしてウチのWebサイトの「中途採用」のコーナーを検索してみてください。
応募した時に「ブログ見て来ました」と言ってくれたら白川が喜びます。個人的に昼飯くらいご馳走しますが、面接がヌルくなるわけではありません。
ちなみに採用試験を突破する難易度はよくわかりません。
向いている人はあっさり通るでしょうし、そうでない人にはやたら難しいかもしれません。こればっかりは受けてみないと分からないんじゃないですかね。