[広報]ラクにエンドースをもらう方法。初めての事は理屈で考え工夫する。
年次のイベントがあった関係で、更新が遅れていますが。12月7日分の広報マーケアドベントカレンダー2017です。
今日は、広報新人のための小技について書きます。
皆さんはエンドース(エンドースメント、クオート)ってご存知ですか?プレスリリースに入っている、誰々はこう語ったというコメントの事です。海外のリリースでは入っている事が多いですよね。推薦文のようなもの。
これをスムーズに相手から承認をもらう方法について書きたいと思います。
「期限までに回答をもらえずに、間に合わなかった」という若手の人に会う事があるのですが、ほぼ100%、相手に「サンプル文」「エンドースの背景(周辺情報)」を提示していないのです。
いきなり「プレスリリース出すから、コメントちょうだい」とお願いをしても、相手はどんな文章の中に自分のコメントが入るか分かりません。また慣れていない方だとどんなコメント文が一般的なのかも不明です。どのくらいの分量を書いたら良いのかも分かりませんし、こちらが欲しい内容とズレる可能性もあります。また、相手が忙しく、依頼が不明瞭だと、回答をもらえなくなる可能性が高まる事でしょう。
そんな場合、「自分が逆の立場だったら、どうなっていたら動きやすいか」「どうやったらこちらが欲しい内容を書いてもらえるか」「相手が動きやすくする」「相手に手間をかけさせない」「相手にラクをさせる」という工夫が必要となります。自分が誰かに何かの書類を頼まれ、どうしたら書きやすかったかを思い出してみても良さそうです。
- こんな内容のプレスリリースを、(何を)
- ○日に出す事を予定しています。(いつ)
- つきましては、エンドースをお願い出来ませんか?(お願いしたい内容)
- いつまでに(締め切り日)
- どういった内容のエンドースが必要で(何を後押しする文面なのか明確に)
- 予定されているプレスリリースの全体はこうなっています。(全体像把握)
- 例えば、こういった文面でお願い出来ませんか?(イメージがわくような具体的なサンプル)
- 入れて頂きたい内容はこれとこれです。(押さえたい箇所)
- 他にもXX社の事業部長からも頂く予定なので、同じ位の役職の人でお願いしたいです。(役職レベルの確認)
- 弊社の記者リスト100名に送る他、ウェブサイトにも掲示します。(公開の方法)
上記、例を挙げましたが、相手が何度も追加で質問しなければならなくなると時間がかかるうえに、優先度が落とされる可能性が高まります。
これは広報のノウハウではなくて、業種・業態を問わない仕事力のひとつではないかと思います。
物事がうまく進まないと言う場合は、「工夫」が必要です。「理屈」で考え「工夫」する。そしてそういった工夫は自分の仕事のスキルがアップするチャンスだったりします。