あのてこのてでリクルーティング
以前も人材紹介会社について書きましたが、最近の人材紹介会社はすごいです。
あの手この手で営業マンと直接会話をする糸口を探し、引き抜こうとします。
ちなみに、2年ほど前はこんなシナリオでした。
相手「あの、御社の営業マンに先日の展示会でお会いしたのですが、あいにく名刺を紛失してしまいました。お名前とご連絡先を教えていただけないでしょうか?」
これがもう「ウソ」だとバレバレで、電話をつないでもらえないせいか、
最近はこんなのに変わってきました。
相手「私どもはコンサルティングファームなのですが、港区にある、弊社のお客様が御社製品に興味を持っております。御社の営業のご担当者につないでいただけませんか?」
加藤「弊社では、そのお客様の業務内容等に応じて、担当を割り振っております。まずはお客様に関する概略を電子メールでお送りいただけませんか?メールアドレスは・・・」
そうすると絶対にメールは届きません。 もとからそんな客なんていないからです。
しかも、数日するとまた同じ電話が(笑)。
相手「私どもはコンサルティングファームなのですが、港区にある、弊社のお客様が御社製品に興味を持っております。御社の営業のご担当者につないでいただけませんか?」
だからこちらも同じことをいいます。
加藤「弊社では、業務内容等に応じて、担当を割り振っております。まずはお客様に関する概略を電子メールでお送りいただけませんか?メールアドレスは・・・」
すると相手は「もうアドレスは知ってるよ!直接話したいんだよ!」
とつい本音が。
多分ERPベンダで営業の求人が出ているのでしょうね。そこでなんとかして競合他社から人を調達し、そのベンダさんに紹介したいと思っているのでしょう。
それから、つい最近は、こんなのもありました。
「私ども調査会社でして、御社のS3ソリューションについてお伺いしたいと思っております。お詳しい営業担当者に電話を回していただけないでしょうか?」
どうも、本物の問いあわせっぽいですが、
広報担当ではなく、営業担当にまわしてという箇所が明らかに変です。これも偽者っぽい。 基本的に調査会社の方は広報担当にコンタクトしてきます。なぜなら企業において、営業担当者は取材に対しての対外的なコメントをだす窓口ではないからです。
結局私はこう答えました。
加藤「弊社では、調査会社様より、まずはご依頼内容を電子メールでいただくことにしております。メールアドレスは・・・」
そうすると名前と役職をしつこく聞かれました。
その時点で、ああ、やはりこれはリクルーティングの会社だなとわかりました。
そして結局調査会社からのメールは来ず、偽者だと確信しました。
ちなみにこの手の電話はすべて英語でかかってきます。英語の練習にもなりますが、はっきり言って迷惑ですよね・・・
本当のことを言ったら電話をつないでもらえないと思って、いろいろなシナリオを考えるのだと思いますが、なんだか複雑な心境です。
この手の電話の特徴はやたらと詳しく担当者の名前やタイトルを確認するという点です。また、本当に製品に興味を持って問い合わせてくるお客様とは明らかに話す口調も内容も違うので、最近は一発で見分けがつくようになりました(笑)。