プログラミングでメシが食えるか!?

技術者を引き抜かれる心配は?

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たまにはまじめな話題で。

このところIT業界では技術者不足が深刻なようで、請負仕事や派遣仕事では人手不足が問題になっているようです。他人事な書き方をしているのは、私自身が請負仕事にこのところ直接関わっていないためです。そんな背景から、知り合いの方とお話をしているときに「御社の技術者を引き抜かれたりすることはないですか?」と聞かれました。

そういえば、引き抜かれるという経験は私自身あまり記憶にないな・・・と思いながら、「ありませんし、誘われてもうちのメンバー達はあまり移動したがらないと思いますよ」と答えました。

仕事を選ぶ要素はたくさんありますが、「待遇」と「仕事内容」が多くの人にとって重要でしょう。そして、技術者の場合、とくにできる人ほど「仕事内容」の占める割合が大きいのではないかというのが私の印象です。

請負仕事をしていた頃は、私自身が「裏方ばかりで仕事を自慢しにくい」「なかなか自分がこだわりたい分野に集中した仕事をできない」と考えていて、製品開発販売に事業を切り替えてきました。もともと一緒に仕事をしてくれていたメンバーの中でも同じ思いを持つ人はそれなりにいて、彼らと一緒に様々な苦労をしながら事業転換をしましたので、彼らは多少待遇が良かったとしても請負仕事には戻りたくないと考えているでしょう。さらに、中途できてくれたメンバー達のほとんどは、前職で請負仕事だったり、あるいは技術をやりたいのに管理をやらされて不満を持っていたりして、うちを選んできてくれましたので、やはり元の仕事には戻りたくないでしょう。

もちろん、「待遇」も見劣りしないように配慮し、業績をしっかりさせた上でしっかりとさせていますが、うちのメンバー達にとってはやっぱり「仕事内容」が重要なのだろうと私は考えています。それは同じプログラマーとして仕事をしてきた私自身も良く理解できることなので、おそらく正しいと思います。

「待遇」だけでメンバーをつなぎ止めることはとても難しいと私は感じています。「待遇」は慣れてしまうのです。高い給料にしたり、高いボーナスを出したりしても、なんどか受け取るうちに慣れてしまいます。どんどん上げ続ければ別かも知れませんが、多少ほかより高くしてもすぐに慣れてしまうものなのです。それどころか、少しでも下がれば不満に繋がります。その点、「仕事内容」は、やりたくない仕事はいつまでも嫌ですし、やり甲斐のある仕事は、ますますやり甲斐が出るものです。残念ながら人によってやり甲斐は異なりますので、全ての人にやり甲斐がある職場というのはなかなか難しいかも知れませんが、例えば私のところのように、製品開発販売をやりたい人達にとってやり甲斐のある職場という限定的な分野であれば実現できるものだと思います。

どうせやるなら、自分が興味を持つ分野で、やりがいを感じられる仕事が良いことは当たり前です。その方が自分が成長できますし、それとともに業績もあがり、待遇も上がり、よい仲間と巡り会っていけるという感じに、プラスのサイクルが回り続けます。

私自身はすでに30年近くも好きな分野で仕事をさせてもらってきましたので、次はメンバー達にやり甲斐のある仕事を任せ、やり甲斐と共にきちんと結果が出る環境を作ることが大切だと考え、自分が技術で楽しむことよりも、環境作りを優先させるようにしてきました。さらに、私が1人でできることよりも、優秀なメンバー達にチャンスをどんどん与えていく方がはるかに世の中の役に立つことも分かっていますので、この仕事自体もやり甲斐がある楽しい仕事なのです。

まあ、実際はきれい事以外の課題も当然たくさんありますが、何も課題がないなら私の立場も要らないわけですから、一緒にやってくれているメンバー達、そして関係してくれているパートナーさん・お客さんと共に、やり甲斐のある仕事をしっかりと進めていきたいと思っています。

ということで、「引き抜かれる心配は?」に対しては、「やり甲斐とそれに見合う待遇のバランスがあれば、引き抜かれたりする心配はあまりない」というのが、今の時点の思いなのでした。

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