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プログラミングでメシが食えるか!?

「まず、やってみること」「難題ほど投げ出さずに続けてみること」

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私が考える、小さい会社あるいは組織のメリットは、「動きが速いこと」です。どういうことかというと、例えば何か新しい事業を立ち上げたいと考えたときに、大企業では、説得しなければならない人がたくさんいることでしょう。それ自体は「大やけどをしにくい」というメリットにもなりますが、大抵は「承認を得るだけでやるきがなくなる」という感じのようです。小企業であれば、それこそ社長に直談判してOKがでればGO、というようなものかも知れません。

小企業はもともとでかいことができないから、簡単な承認で済むのだ、という意見もあるかもしれませんが、私にとってはどうでも良いことです。

私が新しいことをはじめるときには、「まずは小さくやってみる」ことは当たり前なのです。いきなり大風呂敷を広げたところで、何もかもがあまりにも漠然としすぎていて、成功への道筋すら見えてこないものです。とりあえず少しやってみればどんどん具体化して、前に進むことができます。

実は大企業でも小さいことなら簡単に承認が下りるのかもしれません。単に「承認を得るだけで大変だ」という先入観を言い訳にしているだけなのかもしれませんね。

いずれにしても、どんなことでもまず一歩を踏み出してみることが大事だと考えています。

さて、私が今手がけているある製品は、当初はすぐにプロトタイプもでき、簡単に製品化ができるだろうと考えていました。しかし、「こんなものだろう」と実地試験をしてみると、ことごとく想定外の問題が発生し、結局、既に1年以上も続けています。しかも、片手間というよりも、他の仕事で余裕を作った分で、私のかなりの時間・心をその製品に向けてきました。ようやく様々な問題を解決してきて何とか目処がつく気がしていますが、まだまだ想定外のことがでてくるかも知れません。

「成功するかどうかわからないものに、どうしてそれだけのめり込むのか?」と考える人もいると思いますが、私はむしろ逆です。「自分でやってみて、これだけ苦労しているものだからこそ、簡単に競合製品もできないだろう」という感じです。さらに、「問題を解決した数だけ、自分自身にノウハウがたまる」ということも大事です。つまり、難問だからこそのめり込んでいるのです。

そんなことができるのは、社長だからだろう、と思うかもしれません。実際、当社のゴルフ練習場向けシステムを立ち上げてきた過程では、創業社長だからあれだけ投資を続けられた、と感じたこともありますが、ソフトウェア製品の場合は投資は微々たるものです。私はProDHCPをはじめとした他の製品で稼げる状態を生み出してから、自分の時間を新製品につぎ込んできましたし、本当に休みの時間もつぎ込んできました。それらを純粋な投資と比較できるかどうかは微妙ですが、ノートPC1台で立ち上げられるのがソフトウェア製品の良いところです。別に社長だろうが何だろうが同じことは誰にでもできます。むしろ、社長だから他にもやらねばならないことが多いと感じるくらいです。

今回、言いたかったことは、「まず、やってみること」「難題ほど投げ出さずに続けてみること」です。組織の大小など様々な環境要因はあると思いますが、それを「言い訳」に使うのか、あるいは「自分がやりたいことに活用」するのか、考え方一つだと思います。

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