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プログラミングでメシが食えるか!?

使える人と使えない人

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今日の社内ミーティングでは、今期3事業部とも良い成績だったことをもとに、今後どのように発展していくかなどを話し合いました。こういう話題のポイントになるのはいつでも「人」です。

人に関しては私もいろいろとブログで書いてきましたし、他の多くのブロガーの方々もよく取り上げる話題で、それだけ難しく、なおかつ大切なことなのです。

事業において、人は次のように分類できると思います。
・リーダーシップを発揮できる人
・メンバーとして役割を全うできる人
・言われたことも満足にできない人
・いるとマイナスになる人
言うまでもなく、上の二つは事業にとって大切な存在であり、「使える人」です。下の二つは「使えない人」と言うどころか、「いない方が良い人」でしょう。

当然のことですが、人は最初から事業に100%あるいはそれ以上貢献できることは希で、新卒であれば社会の仕組みを学びながら成長してもらう必要がありますし、中途であったとしてもその事業に関して学ぶ必要があります。ポイントは、「採用した時点でできるかどうか」ではなく、「学ぶ心があり、成長する気持ちがあるか」です。

「いない方が良い人」を正社員として抱えていることは、事業にとって大きなマイナスにつながります。単に「人件費の無駄」というだけではなく、「事業の評判を落とすから」です。社外の人から見れば、正社員は事業に「真剣に取り組んでいる人」と見ます。その人が「会社の悪口を言う」「製品のマイナスイメージを言う」「社員・上司の陰口や悪口を言う」「不真面目な態度で仕事をする」というような振る舞いをすることにより、社外の人は会社自体を「そんなレベルの会社」と評価するのです。そんな人ならいない方がはるかにマシです。「誰でもできる簡単な作業をさせるためにスキルの低い人も必要」というのは間違いで、「誰でもできる簡単な作業なら、正社員ではなく必要な時に社外に依頼する、あるいはパートさんを使う」というのが正解です。「正社員として評価されるに値する人」以外は存在自体がマイナスにつながるのです。

こういうことを書くと、「雇用促進に逆行する発言だ」ととらえられるかもしれませんが、会社は学費をもらって教える場ではありませんし、ボランティアでもありません。事業を通じて社会貢献する為に存在するのです。大卒の就職率が低いとか、就職後に1年経たずに離職する割合が高い、とか言われていますが、それを会社側の問題にするのは一方的すぎる考えだと思います。

実際に、当社でも毎年のように新卒採用を続けてきていますし、毎年同じように新卒採用者に接してきていますが、できるようになる人は昔も今もかわらず立派な人に育ちますし、そうでない人も、昔も今もかわらずいます。全体的に打たれ弱くなった、などという傾向はあるかもしれませんが、若者にしても、そんな漠然とした全体像で語られたくはないでしょう。

「できる人」に育つ人は、共通したポイントを持っています。
・素直
・学ぶ気持ちがある
・成長したいと思っている
・かわいがられる もしくは 自力でやり遂げる
・約束を守る
・まあいいや、とごまかさない
・目が輝いている
・「ありがとうございます」「すみません」と抵抗なく言える
もっとあると思いますが、こういうポイントを持てるかどうかは、家庭環境や学校生活・友人に恵まれているか、など、様々な要因で育つもので、逆に言えば社会人になってから大きく改善できることは希かもしれません。過保護、あまやかしなどの環境で育った人が、社会人になって急に現実的になれるとは思えません。親は子供をペットのように扱っては駄目なのです。叱るより甘やかす方が楽ですし、子供の機嫌も良いのですが、子供もいつかは成長して社会人にならねばならないのです。私は若者の全体像が良くない方向に向かっているのは、自分勝手な親の存在が大きい、と思っています。が、私も二人の子供の親で、父から見ればそう思われているのかもしれませんね。

少し散漫な内容になってしまいましたが、事業を考える側も、事業に加わる側も、本物だけが生き残れる時代になりつつある、ということは、しっかりと考えておくべきでしょう。

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