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プログラミングでメシが食えるか!?

笑ってごまかしては駄目

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先日、社内のミーティングで事業のアピールポイントを話し合っていたときのことです。該当部署のメンバーが、「アピールポイントと言えるかどうか怪しいのですが・・・」という前置きで以下のポイントを発表してくれました(少し表現を変えてあります)。

・メンバーの人柄がよい
・キャリア10年以上
・お客様からの評価は上々
・明るい職場
・基本、定時は22時
・仕事をしながらつぶやき合っている(Twitterではありません)

「あまり技術的に誇れるものとかが無いですし、アピールとは言えないですかねぇ〜」と笑いながら話をしていました。

それを聞いていた、企画担当の人が「笑ってごまかしては駄目ですよ。どんなことでも表現の仕方次第で立派なアピールになります。本当に自分たちがアピールしたい内容ならいくらでも立派に脚色して書きますよ」と叱りました。

その後、企画担当の人は、見事に表現を変えたサンプルをすぐに作成し、見せてくれました。現時点では公開しにくい内容も含まれているので、残念ながらブログで掲示できませんが、この事業をやるにあたっての姿勢をはっきりとアピールできる内容でした。

一応、差し障りのない部分だけ抜粋しておきます。

「ベスト・オブ・ザ・ベスト・エフォート
私達は、ベストを超えるエフォートを目指します。
単なる最善の努力は私達のゴールではありません。お客様が目指す製品開発が、ベスト・オブ・ザ・ベストであるため に、私達は、最善かつ最良かつ最高の努力でお応えします。私達の高い技術を必要としてくださるお客様に対しては、 夜間・土日の対応も惜しみません。」

「お客様との共創
サービスは、お客様との共に創り上げる共創にあります。私達は、お客様をお取引先とは考えず、未来に向かって価 値を共創するパートナーと考えます。お客様からのご評価の証はこちらを御覧ください。(お客様の声がつづく)」

「基本、定時は22時」が「ベスト・オブ・ザ・ベスト・エフォート」という造語になってインパクトと格調高さを醸し出していますね!

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ここで私が気がついたことが一つあります。
「自分や事業をアピールするのがうまい人は、笑ってごまかさない人」
ということです。どんなに些細なことであったり、つまらないことであっても、真面目に本気で語れる人です。逆に、話し始めに「私はつまらない経歴しかありませんが・・・」とかいう感じで始める人は、アピールが下手という感じです。

聞き手の立場からすれば、これから話を聞こうと思っているときに、いきなり「言い訳」から始められてしまうと、そもそも聞く気がしなくなってしまいます。さらに話が長そうな感じだと、眠くなったり、途中で打ち切りたくなってしまいます。

自分の過去や事業の状態は、ごまかせるものではありません。だからといって、笑ってごまかしたり、言い訳をしたりしては、アピールになるはずが無いのです。現状を素直に認めた上で、その中で良さをきちんと見つけ、本気で語ることが大切なのです。

自分の良さを見つけるためには、客観的な視線が必要です。自分で自分の良さはなかなかわからないものです。社内で頭を抱えて悩んでいても駄目で、たくさんのお客さん、同業者などに会って話をしてみてはじめてわかることです。何度もアピールや話をする経験を経て、自信を持って話ができるようになるということも間違いないでしょう。

ということで、
・アピールや話をするときに、笑ってごまかしたり、言い訳したりしない
・第三者からの視線で自分の良さを知る事
・何度もアピールの経験すること
ですね!

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