エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

「ロータスノーツ、まだあるのか、しょーもない」と言われて、はや3年半。

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 本日はある案件の関係で、ロータスノーツを脱却しWeb2.0的な標準技術を中心としたイントラネットに移行した企業様を再訪問。いろいろな経験談を教えて頂いた。

 この「ロータスノーツ、まだあるのか」という記事がWSJに掲載されたのは、2013年1月。それから既に3年半が経過しているが、最近また「ノーツを辞めたい」「ノーツに替わる何か良いツールは無いか」という相談が来るようになった。詳しく話を聞きに行ってみると未だにノーツを使い続けているユーザの多いこと多いこと。

 確かにノーツの持つ、レプリケーション、フォームとビューの分離、マルチビュー、フィールド単位のスクリプト記述可といった特徴は今でも技術面での優位性を失ってはいない。これにはアーキテクチャー的にはもはや2世代も前の製品なのに驚異的な事だと関心もする。レイ・オジーはやっぱり天才だったんだと思う所以だ。

 ちょっとしたファイル共有の替わりにしたり、申請・受付の仕組みを作っていたり、はたまた基幹システム並の巨大なアプリケーションをノーツで作って未だに運用しているユーザは多い。また、こうしたシステムの多くは枯れており通常の運用だけならほとんど手もかからないという。だから、情報システム部門ではノーツで困ることはあまりないというのも本音だ。

 では、なぜ最近私のところにノーツマイグレーションの問合せが増えているのか。それはたぶん最近政府が「働き方改革」というのをしきりに叫んでいることが影響しているのだろう。実のところ、働き方を変えようと思うと企業が従業員に提供するIT関連のツールは従来と違ったものになる。その結果イントラネットにもかなりの変革が求められる。

 しかし残念ながら、最近のノーツではこれらに応えられないのも事実。そもそもノーツに慣れ過ぎた企業のイントラネットは、えてしてノーツ脳を使って、ノーツストーリーで構成されたノーツ的レイアウトだ。上で、アーキテクチャー的には2世代前と書いたが、例えば2世代前(10年前)のインターネットのポータルの雄ヤフーのトップページのレイアウトを今見たら皆ギョッとするのではないか。ポータルの見やすさや使いやすさについて、Web技術は10年間、世界中でイーコマースなどとも競争しながら磨かれてきている。だから今のノーツには困ってないけど、替えなくちゃって発想になる。

 くしくも今日もその先進ユーザ様は「ノーツ移行を目的としない」というアドバイスをくださった。製品を替えるのではない。働き方を変えるためにノーツ以外の製品を活用するという方向で考えていきたい。

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