[定点観測]実名ブログ界の動向 2008年1月版~200通以上投稿するブロガーの凄まじさ
今月も実名ブログの動向をレポートしておく。ITmediaのオルタナティブ・ブログとイザ!(iZa)記者ブログと専門家ブログの3つの実名ブログでの2008年1月の投稿状況の分析結果である。
年初効果で投稿数が増えたオルタナティブ・ブログ
2008年1月のオルタナティブ・ブログは、1名の新規参加で総ブロガー数は151人となった。
しかしながらオルタナティブブログにおけるアクティブ・ブロガー(毎月月に1回以上投稿するブロガー)の人数は72人と横ばい、アクティブ・ブロガー率は47.7%と依然として5割を割り込んでいる。ただアクティブ・ブロガー内での月間平均投稿数は、前月の11.04から11.36へさらにアップして、ブログ全体の投稿数も818件と800件を回復した。
ここ最近何度か書いてきているようにオルタナティブ・ブログではブロガーの2極化が緩やかに進行しており、ランキングの上位TOP30やさらにその上位に入るようなブロガーは徐々に投稿数を増やし、月間投稿数が一桁のブロガーは、ある程度の期間を経ると休止していくという傾向が続いている。
あと今月投稿数が増えたのは、年初ということも影響したのでないかと考えている。正確に統計を取っているわけではないが、年初には挨拶や今年の予想、抱負といった投稿が増える傾向にある。年初に日記や手帳を買い込んで「今年こそは」と一念発起する人が多いように、ブロガーのうちの何人かはこういう感覚で1月の投稿活動を行ったのではないだろうか。
iZa専門家ブログは徐々に衰退する傾向
イザ!(iZa)の専門家ブログでは、ブロガーが1名交替(但しブログ名や内容の変更はなく執筆者が交替した形式)したが、継続率は前月の63.5%から54.0%へ急落。ただし、投稿数は7.79(11月)→9.23(12月)→10.32(1月)と回復傾向にあって、こちらでも継続するブロガーは安定的に投稿している。こちらからもブロゴスフィア全体で淘汰と飽和が進展してブロガーが選別される(あるいは自ら選別してしまう)ような動きを感じる。
恐るべし小山記者
さて最後にイザ!(iZa)記者ブログであるが、数字を見ると継続率が61.4%(11月)→60.2%(12月)→56.6%(1月)と低下しているのだが、投稿数が15.61(11月)→14.54(12月)→19.23(1月)と大幅アップした。これはなんと1ヶ月間に270回以上投稿したブロガーがいたからで、この異常値とも言える数字が全体の平均を大きく引き上げている。イザ!(iZa)記者ブログには他にも月間50回以上投稿する記者が複数いるが、こうしたイレギュラーな数字を除いた平均投稿数でみるとあまり変化はない。
さて、その1月に274回投稿したというのは、「今夜も、さ~ふ~ふ~」という産経新聞(大阪)那覇支局の小山支局長のブログ。小山さんのブログは写真を投稿してそれにコメントを入れるというスタイルが多いので、厳密にはブログのなかでもモブログに分類されるのだろうが、それでも1日平均9通投稿するというのは凄いことだと思う。
手元に詳しい統計があるわけではないが、この1ヶ月間の投稿数が270通以上というのは多分日本一投稿数の多いブロガーだと思われる。