[定点観測]実名ブログ界の動向　2007年1月版

　恒例のITmediaのオルタナティブ・ブログとイザ！（iZa）記者ブログという２つの実名ブログでの2007年1月の投稿状況の分析結果である。

　先月はオルタナティブ・ブログのほうは６名のブロガーが新規に加入、記者ブログのほうは変動無しであるが、イザ！（iZa）のほうで先月から始ったもうひとつの実名ブログである専門家ブログのほうには、4名の新規加入があった。専門家ブログについては、12月からスタートしたので３ヶ月経過する今月末以降に他２つと同様にデータを収集・分析し始める予定だ。

　さて投稿数や継続率など数値的定点観測データであるが、両ブログとも1月は年始休みがあるということで継続率が低下した。オルタナティブ・ブログの1月のアクティブ･ブロガー（月に１回以上投稿するブロガー）の１ヶ月あたりの平均投稿件数は9.73にアップしたものの継続率が63.8％へダウン。記者ブログは投稿件数が10.81（イレギュラーデータを除くと9.72）、継続率も72％に低下した。
　特にオルタナティブ・ブログは以前書いた３ヶ月周期の継続率変化の傾向を破るという動きになると共に、2005年12月以来１年ぶりにアクティブ・ブロガー総数自体が減少するという結果になった。（グラフと表を参照）

　このオルタナティブ・ブログでの継続率低下、アクティブ・ブロガーの投稿数平均自体は増えるという傾向を見て、ブロガーの投稿行動が、毎日投稿するか月に数件しか投稿しないかの２極化へ向かっているのではないかという仮説を立ててみた。
　そして再度オルタナティブ・ブログの各月における投稿数によってブロガーを区分し、人数およびアクティブブロガー内での比率の推移をまとめたグラフを作ってみたのだが、残念ながら今のところそういった傾向は読み取れない。