TechCrunch日本語版に「Wikipedia検索エンジン、WikiSeekがローンチ」という記事が出ている。

 先日報道されたWikipedia創設者であるジミー・ウェールズ氏が計画している新しい検索エンジンのプロジェクトとはまた別物らしい。こちらでサービスが使えるというのでとりあえずサイトに行って試してみたが、今のところ日本語は通らないようだ。

 TechCrunchの記事によると、このWikiSeekは検索対象をWikipediaサイトとWikipediaがリンクを貼っているサイトに限定しているとのことである。インターネット上でのウェブページ検索においては、既に如何にたくさんのページを検索対象にして多くの検索結果を取得してくるかという問題よりは、検索結果が出て来すぎるという問題の解決のほうがユーザニーズが高くなっているから、確かにこうしてそもそもの検索空間をある一定の範囲に限定するというのは効果的なアプローチだと思われる。
 オンライン上の百科事典で引用(リンク)されるということをコンテンツへの評価/投票活動とみなしてWikipediaをゲートキーパー的に利用するこの考え方は、今主流のPageRankとはちょっと違ったアプローチだ。例えばエンタープライズサーチ(企業内検索)などの限られた組織内での検索ツールの構築の際には、こちらの考え方のほうが有効に働く可能性があり参考になる。

 TechCrunchの記事で

ありとあらゆる検索に関連性の高い答えを出すことはできないだろうが、出た答えにはスパムや間違った情報が少なく、問題に正しい展望を与えるものとなるはず。

と書かれているように、答えの数は要らないが正しい事を知りたいといった検索シーンでのツールとしては便利そうだ。

 もちろん従来の広く沢山の情報からモノを探し出したいという検索シーンもあってそれにはGoogleが便利だし、もっと動きの早いものを非公式やローカル情報まで含めて捜したいときはTechnoratiのようなブログ検索のほうが適す。今しばらくは複数の検索エンジンを時と場合によって使い分ける日が続きそうだ。

yoi

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コメント
ゆきち 2007/01/17 11:39

> 今主流のPageRankとはちょっと違った

PageRankのアルゴリズムをGoogle以外が採用した話を聞きません。何かソースはありますでしょうか。

yoshikawa 2007/01/18 00:17

 正確な出典は覚えていませんが、YahhoやMSNをはじめ他のブログ検索などでも、検索結果の表示順を判定するロジックに非リンク数を加味しているという話は良く聞きますし、雑誌やページなどで読んだことがあります。
 確かにPageRankはGoogleの特許ですのでPageRankそのものを他が使ったとかライセンス供与したという話までは聞いたことはないですが、Googleがかなりの支持を集めていること、非リンク数を加味し始めたのはPageRankが最初であるということに敬意を表して、文中では「今主流のPageRank」という表現を使わせていただきました。


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