オルタナティブ・ブログ > ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦 >

エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

ERPの雄SAPもエンタープライズサーチへ参入

»

 すでに報道(ITmediaComputerworld)されているが、ERPベンダーの雄SAPもエンタープライズサーチに参入するようだ。「SAP Enterprise Search」をまず開発者向けとしてSDNにおける無料トライアルで提供し、来年には市場に投入するということだ。
 オラクル、IBMに続いてSAPの参入でエンタープライズサーチマーケットには、これで主要ベンダーがおおむね出揃ったことになる。 Googleが火をつけた形になるのだが彼らにはエンタープライズマーケットは簡単には明渡さないよという各社の強い意気込みがここにも感じられる。

 そしてこうした大手の参入によって割を食うと思われた従来からの検索エンジン専業ベンダーだが、 6月に発表されたフォレスターリサーチのレポート等では現時点では専業ベンダーのほうが過去のノウハウや実績の蓄積の面で依然優位だとされており、これら大手の新規参入組が技術的に追いつくにはもうちょっと時間がかかりそうだ。特に日本においては日本語の特殊性という事情もあり、私は海外以上に時間がかかると予測している。
 過去にIMEの評判がATOKに追いつく(いまだ追いついてない?)まで時間がかかったのと同じ図式だが、IMEの時と同じように大手側はバンドルという“システムを買えばエンタープライズサーチがついてくる”的な戦略をとってくることが予想される。迎え撃つ専業ベンダーはどういう戦略をとるのだろうか。

Comment(0)