NetApplicationsのブラウザバージョンシェアの取得方法
2010/8からNetApplicationsのブラウザシェア等はトップ5しか見られなくなりました。ブラウザシェアに限ればトップ5でほとんどのシェアをとっているため実質影響はないのですが、ブラウザバージョンシェアはそういうわけにも行きません。
現在はトップ4こそ固定(IEが3つとFirefoxの最新版)されていますが、早晩入れ替わると思われますし(IE 6/7のフェードアウト)、Chromeは短い期間で入れ替わります。このため、将来的にブラウザバージョンシェアはトップ5だけしか見れないのは残念です。
ですが、NetApplicationsのデータ取得URLを見ると全てのデータを参照することが可能に見えます。例えば、以下のURLは、Firefox 3.00の2008/1~2009/12の12か月分のデータになります。
qpspは、1999/1が0になる数字です。NetApplicationsは2007/11からデータを公開しているため、106より前の数字は入れても無駄です(これはqptimeframeが月の場合です)。
qpnpは、qpspで入れた数字から何か月分表示させるかです。24以内の数字が入ります。qpctはグラフの種類です。
qptimeframeは、期間です。月、四半期、週で選ぶことができるのだと思いますが、週はログインしないと見れないと思います。M(月)が一番見やすいデータだと思います。
qpcustomは、ブラウザ名+バージョンになります。IEは、Microsoft+Internet+Explorerとフルネームになります。他は、会社名が入りません。
バージョンは、Operaが特殊で、9.xや10.xになります。理由は分かりません(Operaは、マイナーとリビジョンが一緒になっているためかも知れません)。
また、SafariはMac用とWindows用で別集計になっています。Windows版はSafari+on+Windowsになります。
これらを注意すれば主要なブラウザバージョンシェアを収集することが可能です。ただし、現在のルールがずっと続くとは思えないため(一部例外があるため)、新しい名称・バージョン表記になった場合はアウトです。
上記のデータをアクセスして主要なブラウザバージョンシェア(調査期間内でシェアトップ10)をグラフにしてみました(まだ自動でとるツールは作れていないけど、来月にはとりたい)。ただし、メジャーバージョンで丸めています(Opera形式のバージョンにした)。SafariはWindows版も合算しています。
2010/4→2010/7の間で、Firefox 3.xは、IE 6.0/7.0より多く減少しています。Firefox 3.6自体は増えていますが、Firefox 3.5/3.0が3.6の増加分よりも多く減少しています。このため合算の3.xでは減少しています。これは、3.5/3.0ユーザが3.6にupdateせずに他のブラウザに移行し始めているのではないかと思われます。
Safari 5.0のシェアはようやく4.0を超えましたが、まだまだ移行が完了していません。Safariの過去の移行データを見ても移行には少ない期間(4ヶ月ばかり)が必要なようです。
NetApplicationsは、シェアの情報をトップ5しか見えなくされました。ただし、URLの文字列を操作することである程度のデータを参照することは可能です。将来的にはブラウザ名称とバージョンルールが変更になると参照できなくなるかもしれませんが。トップ10ぐらいまで公開してほしいものです。
【ブラウザシェア】
・ブラウザシェアに関して~NetApplictaionsがトップ5しか...~
・ブラウザシェアに関して考えてみた
・ブラウザシェアを予測してみた(Chrome拡張)
・File APIを使ってブラウザバージョンシェアの加工してみた(Javascriptサンプル)
・Net Applicationsのブラウザバージョンシェア情報取得してみた(Chrome Extensions)