自分の子どもが、いじめを受けていることがわかったとき、最初にどのような言葉をかけるべきか?
自分の子どもがいじめられているという事実を、こどもから告げられたとき、皆さんはどうするだろうか?
ついついやってしまうのが、
「そうなんだ~。無視しちゃえば?」
「もっと強くなろう」
などと安易な解決策を口にしたり、
「誰がいじめてるの?」
と犯人を探そうとするものだ。
私の場合は、
「これだけ書かれるってことは、言われるようなことをやってるんじゃない?」
とモンスターペアレントになることを過剰に恐れて、思わずこんな言葉が口からでてしまった。
しかし、
まず、お父さんが目をむけるべきは、いじめた相手や原因ではなく、子どもの気持ちだ。
いじめられている子どもは、すぐに親には言わない。
いつ終わるかわからない悲しい日々に耐え、
「自分はいじめられて友達がいない駄目な人間だ」
という劣等感に耐えてきたのだ。
本当につらかったはずだ。 そして、やっと勇気を出して、お父さんにい、じめられている事実を打ち明けてきたである。だから、お父さんは、その全てを受け入れて、例えば、以下のように聴いてあげるべきなのだ。
「よく話してくれたね。ありがとう。うんうん。大変だったね。つらかっただろうね。でも、もう大丈夫。誰が何と言おうが、お父さんは絶対に君の味方だよ。何があったのか、もっと聴かせてくれる?」
家庭内で、家族が生活するためのお金を稼いでくる以外の、お父さんの最大の価値は、いざという時に子どもの気持ちを聴き、共感し、話しながら子どもが自分の考えや気持ちを整理することを助けることだ。
お母さんに比べて少し距離があるお父さんだからこそ、このようなコーチングスタイルをとることができるのだ。 ネットに限らず、非常に多くの子どもが「いじめ」を経験する。いや、既に皆さんのお子さんも「いじめ」を受けているかもしれない。
こどもが話しやすいようにきっかけを作り、子どもが話し始めたら、その気持ちを必死で理解し、共感しながら聴いてあげるべきだ。 子どもが泣いて話せなくなっても、じっくり待つことが、子どもには必要なのだ。