「日本のITってどうして糞ばかりなんですか?」と言っているあなたへ~あの人にオススメしたいこの1冊
2、3週間前、「日本のITってどうして糞ばかりなんですか?」http://anond.hatelabo.jp/20090924134405 という、若きブロガーが書いた記事がをみかけた。
日本のIT会社に育てていただき、日本のIT会社の世界進出や日本の技術者が作ったテクノロジーが様々な形で世界の標準になるのを見てきた私には、あまり気持ちのいいものではなかった。
しかし、私としては、このような若者が、
・日本独自技術で頑張っている企業を「ガラパゴス」と呼び、
・世界の標準技術を採用する企業を主体性が無いと非難する
のではなく、
・日本の大手IT企業に入ってグローバル化を担い
・会社を起業して、世界から認められる企業を育ててくれる
ことを望んでやまない。
この鼻息の荒さを、
そう、世界に向けた自分の行動に使ってほしいのだ。
>どうして日本の企業は外国に出て行こうとしないのですか?
>出て行って失敗したならまだ良いけど、出て行こうとしないってどうなのでしょう
10年、20年前は、起業したり海外に進出したりするのは難しかったが、それでも、多くのITベンダーが海外進出してきた。
今でもそうである。
日本の大手IT企業が、アメリカ企業のように、
コンピューターの神様と呼べるような会社を買収したことや、
当時アメリカの家庭で最もシェアの高かかったパソコン会社を買ったこと
もあった。
独自OSを開発して世界にそれを広めようとしたり(このOSは、今でも生き抜いている)、今のパソコンの元祖とも言えるマイコンを開発した人もいた。
今でも多くのIT技術者やビジネスマンが、独自の技術を追求し、世界に進出している。
さあ、次は、「日本のITってどうして糞ばかりなんですか?」と言っているあなたの出番だ。
日本のIT企業には、様々な制限、制約、障壁に立ち向かい成功した人、敗れた人、、、沢山の経験とノウハウを持っている人がいます。 彼らから経験をもらい、彼らの助けを受けて世界へ進出してほしい。
そのためにも、まず、重要なことは、日本企業としてやるからこその、文化、障壁を知り、成功のためのノウハウと失敗しないための学びを得ることだろう。
以下の本があなたに
勇気とノウハウをくれるはずだ。 そして、日本人としてのプライドも。
さあ、あなたの番だ。
「日本のITが糞であればあるほど」
あなたの前には大きなブルーオーシャンが残っているだろう。
「パソコン創世記」
「電子立国 日本の自叙伝 」
追伸。
今、ふと、私が持っている初版のパソコン創世記(1994年12月発行)の最終ページを開いたら、当時のTBSブリタニカの話題の本がのっていた。
シャープのザウルス、IBM帝国の凋落、富士通(新しい潮流に挑むエキサイティング集団の全貌)、ネオダマ、マルチメディア、、、、懐かしい。
*本を開くために使った、隣の緑の本は、田原総一朗の「新パソコンウオーズ」(1990年5月発行)だ。20年近く前に買った本か、、、懐かしい人たちの名前が並んでいる。
*19日の8時30分に自動公開に設定してだすつもりだったこの記事を、日曜日の投稿時にPublishしてしまいました。一部の方には、Pageが消えたようにな状態になりました。ご迷惑おかけしました。