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マイクロソフト オフィスを削除しても、オフィスワーカーとして生き残れるか(1)◆本当に削除したぞ!◆

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 私の会社で行きかう文章のほとんどは、NotesメールかEXCELかパワポで作られている。 マーケティング系のプラン、営業系の提案書、プレゼンテーション、企画書はほとんどパワーポイントで作成され、営業・マーケティングの状況はピボットテーブルが多用されたEXCELに落とされている。

 NotesDBがあるためファイルサーバーを利用することはないが、ローカルディスクやNotesの添付ファイルとして膨大な量のパワポとEXCELがある。

<マイクロソフトオフィスレガシーからの脱出>

 EXCELレガシー/Notesレガシー問題が叫ばれているが、いずれも貴重な資産であり、その中には膨大なノウハウが詰まっている。多くの社員もこれらの操作性に慣れていることを考えると、安易に止めることは、生産性の悪化とせっかくの利用文化を失うことになるのだ。

 しかし、NotesDBに関しては共有環境として欠かせず代替品はないが、最近はMicrosoft Officeの代替品は沢山出ている。 Open Office.orgやLotus Symphony、Googleのオフィス機能などである。

 ちなみに、Notesメールのエディターはマイクロ ソフトワードよりも優れているので、ワードは使っていない。 議事録などはMeetingをしながらNotesにリンクやファイルを張って会議中に完成させてしまうし、マニュアル系もセクションが使えるNotesDBの方が表現力があり、使いやすいのでワードやパワポは使わない。

  今、娘を塾に送ってきて近くのドトールにいるが、この1時間でやってみたい衝動を抑えきれなくなった。Lotus Dayでのセミナーもおわったことだし、いっそのこと、マイクロソフト オフィス(ワード、EXCEL、パワーポイント、Outlook)を削除してみることにした。

<マイクロソフト オフィス削除の前に>

 お前を嫁に~もらう前に~♪ やっておきたい~ことがある~♪

 ということで、マイクロソフト オフィスを削除する前に、やっておかなくてはならないことがある。 代替品のインストールだ。 先に書いたように、いくつかの選択肢があるが、Lotusを愛する私としてはLotus Symphonyをインストールしておくことにした。 新しく娶るのわけだから、多少、気に入らないところがあっても大きな気持ちで受け止めて、前向きに工夫して使ってみようではないか。

 (実際には、私はインストールファイルをダウンロードしてあったが)

 以下がLotus Symphonyのサイトだ。 英語だが気にせずに先に進めてみよう。以下のSymphonyロゴを選ぶと、サイトに飛ぶ。

Symphony  http://symphony.lotus.com/software/lotus/symphony/

 以下のサイトが表示されるので、右にある「Download」ボタンを押す。

 すると、以下のような画面になるので、Windowsユーザーなら2番目の"Symphony 1"をクリックする。

 次の画面で「Language」のところで”Japanese”を選択して「Continue」を押して次の画面に行き、「Sign in」と「Proceed without an IBM ID」が並んでいるので、IBMサイトからのダウンロードなどのために以前にIBM IDを登録したことがあれば「Sign in」、初めてなら(または、わからなければ)「Proceed without an IBM ID」を選んで次の画面に行く。

 名前、名字をローマ字で入れて、電子メールアドレスを入力し、”Japan”を選んで、「 View license」でライセンスを確認(Japaneseを選ぶと日本語で読むことが出来る)し、ライセンスに合意したら「I agree」をチェックして「I Comfirm」を選べば、ダウンロードの画面に進む。

 画面の下の方の「Select all files」の前にあるチェックボックス”□”をチェックして、一番下にある、

「Download now」

を押せば、ダウンロードが始まる。 ダウンロードが終わると以下のように”100%”となるので、”File”の右に書いてあるフォルダー名をメモしてから、右上の「Close」を押してウインドウを閉じる。

メモしたファイルをExplorerで探して"IBM_Lotus_Symphony_w32.exe"をクリックするとインストールウイザードが立ち上がる。

インストーラーは日本語なので、わかりやすいだろう。 インストーラーのガイドに従って「次」を押していけば、インストールが始まる。

 インストールが完了したら、その画面から一度、Lotus Symphonyを起動してみよう。 いろいろと遊べるはずだ。 英語だが便利なPlug inやギャラリーなどのサイトもあるので試してほしい。

 以前のSymphonyを知っている方は「はや!」と思うだろう。

<マイクロソフト オフィスの削除>

 さて、準備が出来たところでマイクロソフト オフィスの削除に入る。

 なんだか、妙にワクワクする気分を味わいながら「プログラムの追加と削除」を選び”Microsoft Office"を選択して「削除」ボタンを押してみる。

 OfficeのDVDを持っているわけではないので、後戻りは出来ない。

 これらの画面をキャプチャー(画面をそのまま写真にとるように写す)するために用意した、Photo Editorを落とすように指示が出た。まさか、私が毎日のように愛用しているPhoto Editorも消えてしまうのだろうか。

 

 さて、削除されたようだ。 再起動してみる。

 そういえば、私はパワポ使いのプロと言われ(?)、お客様を集めてEXCEL講座の先生などもやったことがあった。 そんな私の特技が一つ失われることになってしまうと思うと少し寂しい。

 ここまでくれば、Microsoft Officeと名のつくものは全部削除してみよう。

 ”Visio”と”ステップバイステップ インタラクティブ”という100MB以上のプログラムがあるので、これも削除してみた。 何度も”本当に消すか”のようなメッセージが出てくるが、判断できないので、全部”はい”として消した。

<パワーポイントのファイルを使ってみる>

 なんだか、Thinkpadが軽くなったような気がする。 妻が「今日はガソリン満タンにしたから、車が軽かったわー♪」と、論理的に説明のつかないことを良く言っているが、気持ちがわかった気がする。

 さて、パワーポイントのファイルを開いてみよう。Explorerでファイルを見ると、パワーポイントで作られたファイルのアイコン(ファイル名の前についている小さな絵)がいつものパワポのものではなくなっている。

 ダブルクリックすると以下のような画面になった。

「Webサービスを利用して、、、」と出ているが、今はドトールにいてネットワークには繋がっていないので、「一覧からプログラムを選択」を選んでみた。

  この「プログラムを選択」を選んでから「OK」すると、プログラムの一覧が出てくるので、Lotus Symphonyをインストールしてある場合は、”Lotus SYMPHONY”を選んでパワーポイントのファイルを開いてみよう。

 開くを押す前に「この種類のファイルを選ぶときは、選択したプログラムをいつも使う」を選択しておこう。

パワーポイントのファイルを開いてみると、以下のようにパワポがSymphonyで表示された。 

 フォントや図形などの崩れは、このプレゼンではまったく見受けられず、アニメーションの効果に関しても、不自然なものはなかった。

 少し修正してみたが、慣れればそれほど違和感なくつかえそうだ。

 パワーポイントからLotus Symphony 1のプレゼンテーションへの以降は、十分に可能だろう。

 自分のパワーポイントファイルやメールなどで送られてきたパワーポイントのファイルも同様にプレゼンモードで表示したり、修正したりしてみたが、大きな問題はなさそうだ。

 沢山の図形の自動整列の機能をパワポでは利用していたが、メニューに見つからずに苦労した。 実際には、図形を複数クリックした後、右クリックすれば「オブジェクトの配列」があり、パワポとほぼ同じことが出来た。

 さらに、Lotus SymphonyにはPDFファイルやODF(オープンドキュメント)形式にへ落とすことも可能だ。早く慣れて行きたい。

 次に、EXCELファイルを利用してみることにしよう。

 (つづく)

*互換性に関しては、私の環境で利用した範囲内の感想です。詳細の評価はダウンロードして各自でご確認ください。

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