自分のキーボード入力を見直そう - タッチ・タイピング(ブラインドタッチ)の練習
個人の生産性向上、ITリテラシーが企業の業績に与える影響が大きいことが叫ばれて久しい。 その基本がキーボードによる文字入力であろう。
キーボード入力で重要なのは、疲れず、思考を妨げずに、素早く文字を入力することだが、最も効果的なのはタッチ・タイピング(ブラインドタッチ)だろう。
私が入社した時代にはキーパンチャーという職業や部門があった。○○コンピューター(電子計算)センター、○○情報処理センター、○○コンピューターサービスという会社には、たいてい、コンピューターセンターに隣接して2、30人の女性パンチャーがいた。
IT系企業の営業職の社員などは、このパンチャーと知り合いになって彼女にしようと、些細な間違いの指摘や納期の交渉のためにこの部屋に行っていた。(私も)
タッチタイピングは、このパンチャー達が、パンチカード穿孔機(コンピューターに読込ませるカードに穴をあける)や端末に、思考を使わずに伝票や顧客情報を入力するという効率化としてマスターしてきた。 伝票、帳票、メモなどの紙をキーボードの左側に置いて、キーボードを見ずに紙と画面だけ見て次々と入力していく労働集約型の作業の効率化が目的であった。
今では、頭の中にあるアイディアを画面だけを見て文字として吐き出したり、届いたメールを見て返信を書いたりというときに、キーボードを見ないことによって、思考を邪魔せずに、素早く形式化(文字に)することが主な利用となってきている。
<タッチタイピング練習方法>
以前にその、キーパンチャーからタッチタイピングを教わった(それを理由に飲み会に誘ったのだが)。 私の母がパソコンをはじめたときも、この方法で教えた。
①準備
・タオル
・パソコン
・キーボードの配置図
キーボードの配置図は、この記事の最後のリンク先のものを印刷しても構わないが、ベストな方法は、コピー機に自分が使っているパソコンのキーボードを乗せてコピーするのが良い。
②基本練習方法
・まず、ホームポジションに指を置く。
ホームポジションは”J”と”F”に人差し指を置いて、そのまま横一列に各指を置き、何かのキーを押したら、必ずホームポジションに戻す。
”サーバー”のようにちょっと遠いキーを押す場合でも、最低限、人差し指だけはF、Jの位置に残して置くようにする。
→必ずホームポジションに戻すことで、頭で考えなくても指がキーの位置を覚えてくれる。
・両手の上にタオルをかけて、うっかりキーボードを見ることが無いようにする
キーボードをすっぽり隠すようにタオルをひき、その下から手を忍ばすように、タオルの下に手を入れてキーボード打つようにする。
タオルの下の指でホームポジションを探そう。キーボードのFとJにポッチや引っかかりがあるはずだ。
・キーボードの配置図を左側に置いて、ホームポジションからの位置を判断する
では、A、B、C、D、、、と順番に打ってみよう。Qを入力したかったが、Wを入力してしまった場合は、間違えた文字を修正せず、そのままで、キーボード配置図を見て、小指のAとWとの位置関係からQを探して打ってみる。
これを繰り返すことで、ホームポジションとの関係から位置が覚えられる。 また、自分が実際に打っているキーボードを見る癖がなくなり、ブラインドタッチになっていく。
・”っ”などの小文字や濁点の混じった文字の打ち方を練習する
ホームページなどからローマ字とカナの関係を調べながら、徐々に文章を入力するようにしながら、順次、濁点、丸、小文字などの入力を覚えていく。 この時も自分のキーボードは見ないようにタオルで隠すことを忘れないように。
③キーボード練習に役立つサイト
①を守った上で以下のサイトを見ていただき、タッチタイピングをマスターしてほしい。 2日間守って練習できればマスターできるはずだ。
・キーボード練習盤(QPON)
・なるほどタイピング (なるほどネット)
・IT講習会支援サイト キーボード入力練習(IT講習会支援サイト )
・キーボードの涙(テキスト入力教育支援ネットワーク)
まだ、文字入力が遅い方にも、かなり入力できるが、キーボードを見てしまっている方でも、大いに役立つはずだ。 ぜひ、トライしてほしい。
*9thNov2009: "Touch-Typing"を追加