Notesユーザーへのブログ、コミュニティ、チームプレースの説明を聞いて感心した
Notesを安価な情報共有、ワークフローとして有効に利用している、通信キャリア様のところで、Enterprise2.0の動向とブログ、SNSのデモを交えた説明と効果について説明した。
社内なので80人ほどの少人数向けの説明であったが、一部の若い方を除き反応が今ひとつであった。
その雰囲気を察したのか、主催した課長が私にお礼を言った後、全員に質問を即した。
若手の課長から、すぐに質問が出た。
「ブログ、SNSの企業への価値はわかったのですが、説明と画面を見ただけでは今ひとつイメージがわかない。 何がいいのかをもう少し具体的に説明していただけますか?」
パートナーさんの営業が「ブログはWebブラウザから使えるのに、HTMLを使わなくても、、、」と説明を始めようとしたので、それを制止して主催の課長に説明を頼んだ。 この課長はNotesを社内に浸透させた張本人であり、現場感覚で説明してくれると思ったからだ。
「みなさんが、使っているNotesに例えて言うと、、、」と課長の説明が始まった。 まとめると以下のようになる。
<ブログとNotes>
・現在、NotesDBを自分のPCの中に作って、そこに自分が使いそうな情報やファイル、議事録、メモを書いておいたりしているが、そのNotesDBをサーバーに置いて社員全員に公開するもの。
・自分が個人的な考えや情報を「皆にも見せてあげるからうまく使ってね」の発想。
この説明の後、さらに、質問や意見が出る。
・Notesの場合は、書いた人、日付、カテゴリで並び替えができるが、ブログは最新情報こそが重要なのか日付順に並んでいるから使いにくい。
・ブログは、Notesのように他人がコメントを書くこともできるが、コメントの関係付けは出来ない。議論が白熱した場合整理がつかないのではないか。
・Notesのように顧客管理やワークフロー用にカスタマイズしたい。 どの程度カスタマイズできるのか?
・マニュアル関係と掲示板はNotesもWebで使っている。 NotesDB全社員分用意して、全員に公開するのと何が違うのか? Notesの方が便利ではないか? なぜ、ブログ製品を導入する価値があるのか?
確かに、NotesDBを個人の情報発信で使う場合でも、文書作成、一覧の制御、操作性、アクセス制御などの面でNotesの方が優れている。
Webであることや、トラックバックなどについて話そうと思ったが、ちょっと観点が違うように感じた。 また、私も始めてブログを書こうと思ったときに、使い勝手が悪いと感じたので回答できなかった。 課長に目配せすると課長が皆に語った。
・機能の有無ではない
・個人が個人の情報を発信するために作られ、その目的に使うことを前提に万人に受け入れられる形で機能強化、操作改善されてきたものだから、個人が自分の考えを発信し、それを結ぶという意味では最適なはず
・インターネットの世界で極めて多くの人が利用しているので、これから入ってくる社員も含め”書ける”人口が最も多い
なるほど、「インターネット世界で極めて多くの人が使っている」からか。 納得した。
SNSについても、Notesユーザー向けにわかりやすい説明があったので次回紹介する。
追伸
会議や商談を録音機能付メモリでとっているが、これはとても便利だ。