Enterprise Web2.0時代のコラボレーション環境に関して、営業Xさんの1日(Day in the life)というものが送られてきた。 いくつかのパターンがあったが、これが、日本的なのではないかとの意見である。 興味のある方はご意見いただけないだろうか。

 ①この活用シーンは現在の日本のワークスタイルとして一般的か? ②企業内SNSで実現する上で無理のあるものはどれか? という観点でご意見いただきたい。 (未発表製品の機能に関連した活用シーンは削除・修正済み)

------------ Day in the life ---------------------------------------------------

<早朝:タスク整理と調整>

・全社Wiki、社長・事業部長ブログによる通知、通達、情報を流し読み(原文はbrowsing)。

・これらの情報に対しての意見はブログのコメントして書かず、自分のブログに書いてトラックバックする。

・メールやプロジェクトスケジュール(iCal対応)などを見ながら自分のスケジュールとタスクを整理。

・優先タスクのリストを選び、関係する様々な人にチャット、Web会議、メール、電話などでアクセス。 (これらのメール返信、チャット、関係ファイルなどのやり取りは、タスクリストに関係付けられて行く)。

・本日のA顧客への訪問の最終準備の為に、A顧客プロジェクトチームルーム(プロジェクト推進SNS)にアクセス。

・チームルームのTOPメニュー(Welcomeページ)には、そのお客様に関するニュースがフィードされて一覧されているので、訪問、挨拶後のオープニングのネタとしてブックマーク。

・今まで、チームで用意してきた資料、プレゼンを携帯端末にダウンロード。

<10時:客先プレゼン>

・携帯端末にて、訪問するお客様のプロジェクトチームルームにアクセスし、今回の目的、ポイント、背景などを再確認。

・空き時間を利用して携帯端末のRSSリーダーにて、興味のある情報をチェック。 必要に応じてコメントも。

・客先にて携帯端末をプロジェクターにつないでプレゼンテーション。

・質疑応答のタイミングでは、ノートPCを無線経由で社内SNSに接続して調べながら回答。

・詳細の話や判断が難しい内容は、その時社内にいる、その分野に詳しい人や上司に対してチャットで確認し、チャットで送られてきたファイル、コンテンツURLなどを、お客様に提示して回答 (このやりとりも、自動的にタスクに関係付けられる)。

<昼休み:コミュニケーション>

・移動中に携帯端末にて、今日の訪問目的、ポイント、ゴールなどを再確認。 同時に

・RSSリーダーをチェックし、新しい書込みのあったチームメンバーや関連コミュニティのブログに対してコメント。 自分なりの意見や関係情報などを提供したい場合は、自分のブログに投稿して、該当ブログ記事に対してトラックバックする。

・午前の客先訪問の結果や午前中に気がついたことを、個人ブログに記載。 利用したプレゼンも貼る(リンク貼り付け、実態は文書管理システム内)。

・社内の営業を横断的につなぐ営業課長会のコミュニティ及び企画、開発、営業の有志で結成したコミュニティへの投稿。

<午後:資料の探索 (次の訪問のお客様向けの資料)>

・新しいプロジェクト(顧客、委員会など)に関しては、チームスペースを作成。 意見・情報交換のためのチームブログ&Wiki、ドキュメントファイル共有のための文書ライブラリ、プロジェクトのタスク整理と進捗管理のためのチームタスクリスト、プロジェクトに関係する社内外の情報をリアルタイムに得るためのフィードをチームスペース(SNS)内に設定。

・おおまかなスケジュールをタスクとして入れて、役割分担 (タスクの担当者へはリンクメールが送信される)

・本プロジェクトの自分が担当する資料作成のために、雛形として利用できるドキュメントと関連情報の収集のために検索、類似したチームルームのチェックにより類似のドキュメントファイルを探索(原文はDISCOVERY)。

・その業界、製品などに詳しい人のブログ、ブックマークをチェックし最新情報の探索。

・見つけたドキュメントに関して作成者や、その資料の利用者のブログを読み、ドキュメントの意図、背景などを確認。

・ドキュメントやブログを見ただけではわからない部分に関しては、作成社名をクリックしてチャット、電話、Web会議にてリアルタイムにスキル説明を受ける。

・今後も有効だと思われるサイトに関してはブックマークとRSSに登録 (条件にあったドキュメントが登録されたタイミングでRSSリーダーにフィードされる)。

<資料の作成>

・ベースとなる文書をオフィスソフトで開くき、検討しながら修正。

・参考となる情報や、関係者はオフィスソフトのサイドバー(画面右側の領域)に表示されているので、必要に応じてアクセス。

・必要に応じて、適任者のアドバイスをWikiやインスタントメッセージングで受ける。

・作成後、オフィスソフトのメニューで適切なSNS上のライブラリへドラフト保存。

・ブログに今日の活動を書く際に、先ほどライブラリに保存した文書へのリンクを貼り、参考にしたブログなどに対してトラックバックをして投稿(Publish)。

・完成したら、オフィスソフトからライブラリの文章をチェックイン。(修正履歴や他の方からのアドバイスも記録される)

<資料の整理>

・ローカルファイルとライブラリ文書をファイルフォルダー(Windowsエクスプローラーなど)でドラック&ドロップしながら整理。 この際にタグやプロパティ、アクセス権を付けておく。

<夕方>

・今日の作業に基づくタスクの変更を行い、必要な通知なども確認。

・プロジェクトメンバーの個人ブログにアクセスして、個別のコメント及び、複数人に共通するコーチング内容に関しては、自分のブログに意見や解決策を書いて、該当者のブログにトラックバック。

・時々、時間のあるときに自分の利用、または、作成たライブラリをブログに整理して記事として掲載。

<自宅>

・社外のSNSに参加。 業界、興味のあるエリア、株式投資動向などに関する意見交換と情報収集を行う。

-----------------------------------------------------------

かなり割愛した割には長いのだが、どうだろう。 皆様のワークスタイルに合っているだろうか?

けんじろう

Special

- PR -
コメント
MASAYUKI HAYASHI 2007/06/14 21:16

吉田さん
林です。
大変ためになる情報の共有ありがとうございます。
かなり万能なSNSですね。
SNSというよりウィキワークプレイスという
キーワードのほうがあっているような気がしました。
それから携帯端末が、ノートPC、PDA、Blackberry
の何を表しているのかちょっとイメージが
つきませんでした。日本の場合何になるんでしょうか?
資料の整理は、タグ等がつけられるようですが、
検索機能があとあれば、いいなあと思いました。

それから、一息つけるコミュニティや、マイフレンド(パートナー)機能、
そしてKnowWho機能があってもいいと思います。
(たぶん抜けているだけだと思いますが。。。)

小野 有紀 2007/06/15 11:46

はじめまして。
小野と申します。
大変興味深く読ませていただきました。

①この活用シーンは現在の日本のワークスタイルとして一般的か? 

ここまで凄いと、一般的ではないと思います。
Xさんが凄いとと言うよりは、
どんな状況でも対応できる情報が
社内にきちんと蓄積されているのが凄いと思います。

社内SNS導入検討の担当者とのディスカッションでは
「ITリテラシーの高い人が、必ずしもナレッジの共有に
 積極的とは限らない」
という現実をどう変えていくかということです。

それから客先プレゼンでは持込みの端末を繋げることがなかなかできない為、客先のPCをお借りすることが多いです。

②企業内SNSで実現する上で無理のあるものはどれか?

よく「社内SNSを利用するのは全体の2割」と言われますが
それを高めていく方法論をご教授いただきたいです。

今後もよろしくお願い致します。 

吉田 賢治郎 2007/06/15 13:36

林さん
>SNSというよりウィキワークプレイスという
>キーワードのほうがあっているような気がしました。
〇さすが、その通りです。 企業内で業務に生かせるSNSは「SNSという名のチームワークプレースにWiki、共有文書ライブラリ、ソーシャルブックマーク、チームタスク管理、チームブログが自由に配置でき、様々なサービスを自由にマッシュアップできる」ものがイメージされています。
>それから携帯端末が、ノートPC、PDA、Blackberry
>の何を表しているのかちょっとイメージがつきませんで
>した。日本の場合何になるんでしょうか?
〇これは、Smatpheneをイメージしているようです。
日本だとWindows Mobileやシンビアンでしょうか?
携帯電話ではないでしょうね。
>資料の整理は、タグ等がつけられるようですが、
>検索機能があとあれば、いいなあと思いました。
〇検索については、「コミュニティ」「文書ライブラリ(ファイル)」「ブログ、Wiki」「人」などの対象を複数セレクトして行うというのがありました。
>それから、一息つけるコミュニティや、マイフレンド
>(パートナー)機能
〇一息つけるコミュニティに関しては、何人かで作ってしまえばいいですね。 SNS(チームプレース)が自由に作れ、その中の機能に関してもテンプレートが用意されています。
立ち上げた後で、オーナーがカスタマイズ(マッシュアップやWebアプリ追加)もできます。
〇マイフレンド、パートナー機能は名前は違うのですが、”信頼できる人”などとカテゴリを作ってその中に登録しておけば、その人のブックマークや投稿、コメントをまとめて見られたり、その人の名前をクリックすると、Pear2Pearで電話やチャット、ファイル転送、一斉、伝言送信、Webビデオ会議などが出来ると書いてありました。
>そしてKnowWho機能があってもいいと思います。
〇KnowWhoに関しては、社員のプロファイルを見ることになっていて、自己申告、資格、経験のあるプロジェクト、参加コミュニティやタグで判断するか、専門分野タグ(例えばWeb2.0)を選ぶと、その専門分野でのりレーションシップネットワークがグラフィカルに表示されます。 それを見るとその分野の中心人物がわかります。

吉田 賢治郎 2007/06/15 14:05

小野さん
 コメントありがとうございます。
>社内SNS導入検討の担当者とのディスカッションでは
>「ITリテラシーの高い人が、必ずしもナレッジの共有に
> 積極的とは限らない」
〇ITリテラシーの高い人は、自分のためにコミュニティ参加と自分のブックマークの整理に積極的なのだそうです。したがって、コミュニティ内のチームブログを利用するシナリオが成り立ちます。
〇また、ブックマークの公開は手間がかからないので、してくれるはずです。
この二つを利用できないでしょうか? 私の書いたものでは、ドキュメント管理システムで利用したファイルもブックマークの対象になっていました。

>客先のPCをお借りすることが多いです。
〇今後、セキュリティがさらに厳しくなるので、借りられなくなってくると思われます。 やはりwireless系が必要でしょう。 または、NotesのようにレプリカしてノートPCを持って歩くか。

>よく「社内SNSを利用するのは全体の2割」と言われます
>がそれを高めていく方法論をご教授いただきたいです。
〇会社の文化やナレッジマネジメントの方針などもあるので一概には言えないのですが、
〇「コミュニケーション促進を目的とした社内SNSには無理に参加させない」という記事(IBM社内の)がありました。
コミュニケーションの手段はタバコ部屋、One on One Meeting、メールなど沢山ありますから、それでいい。オフサイトしか参加しない人も歓迎。 2割なら充分でしょう。
〇絶対にSNSに入ってくれる方法として「部のSNS」「4人以上のあて先へのメール禁止。その時は後で使われなくてもいいからあて先メンバーへのSNSを作る」「会議開催通知を出したタイミングで参加者と関係者のSNSを同時に起こす。」「様々な社内文書はSNS単位でアクセス制御」などがありました。
 これでは回答になっていないかも知れませんが、「情報共有を目的としない社内SNSのシナリオ」という日本向ではないと言われていたシナリオがありますので、おいおい、ここにアップします。


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/7010036

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

吉田 賢治郎

吉田 賢治郎

日本IBM Web&SW.com事業部 部長
コラボレーションとビジネスのスキル、お父さんのIT利用、マネジメントについてお伝えします。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif ストレス社会との付き合い方
政府がメンタルヘルス検査の義務化を検討しています。しかしうつになった後だけではなく、なる前の予防も大切なのではないでしょうか。(5/24)

news094.gif 「思いやり経営」のススメ
産学・NPO連携の民間団体が先頃、「思いやり経営」という観点で評価した指標や企業ランキングを発表した。企業のマネジメント力を知る手立てとして注目されそうだ。(5/24)

news094.gif テレワークが労働者のマインドを変える
テレワークが普及すると、労働者の評価は従来の「時間×生産性」から「成果」へと変化する。時間や場所を自分の裁量でコントロールできる変わりに、成果を最大化するために労働をマネジメントする能力とマインドが労働者には必要になる。(5/23)

news094.gif 求む、クックパッド男子
高身長も高学歴も高収入もいらない。私が男性に求めるのは「料理の腕」だけです。(5/18)

news094.gif 37歳の常識――我々は一生学び続ける
学び続けなければ衰退するのみだ。(5/18)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

Special

- PR -

サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ