携帯電話でどこまでパソコンの代わりができるか?
最近、営業、CE(お客様の機器をメンテナンスする人など)がノートPCの持ち出しを禁止しているところが急激に増え、代わりに携帯電話を持たされる会社が増えているそうだ。 理由は情報漏洩への対応である。 あるお客様から、携帯電話しか持ち出せないのだから、もっと利用したいというお話をいただいた。
私が知っているの範囲で、在庫検索、引き当て、発注といった業務システムへのアクセスや、社内のメールの利用、ブログに投稿などを紹介したが、お客様は「そのレベルであれば実施しているし、あの小さなキーボードで学生たちのように文字を打つことは出来ん。 画面も小さいし」とのことだった。
私も、グループウエア(情報やファイルの共有)やブログ、コミュニティ、チャットのような文字入力が必要で、ある程度の画面サイズが必要なものには使えないという漠然としたイメージを持っていた。しかし、あるパートナー様からアイディアをいただいた。
・社内ブログを業務日報・営業日報として使っているのであれば、入力せずに、手書き文字を携帯でとってOCR処理して投稿したり、写真やムービーを投稿
・携帯で社内のパソコン利用者とチャットや自分、他人のスケジュールチェック
・グループウエアに保存したパワポファイルを検索・ダウンロードして、携帯電話をプロジェクターにつないで客先でプレゼン
・営業部長やCEの部長がパソコンから外出中の営業やCEのいる場所をGoogle+携帯の位置情報のマッシュアップで表示。 その人のいる場所をクリックして電話、メール、チャット、さらに、その顧客情報や営業履歴の参照
・よく使う文章や商品コード、典型的なメールへのコメントなどを事前にQRコードにしておいて印刷して持ち出し、携帯電話で読むことで入力の大幅削減
・退職間近の職人の技を毎日、携帯でビデオにとってもらい、ブログに投稿。 ブログで匠の技術を見た若者が、さらに知りたい部分をコメントで質問し、さらに、それをビデオを携帯でとり2007年問題に対応
・携帯RSSリーダー(通常のブログ、NotesDB、メールなどから条件にあった新しい情報を受信)はパソコンより優れている
この他、会社における携帯電話の利用事例やアイディアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、リンク、トラックバック、コメントで、ぜひ、教えてください。 アイディア同士をマッシュアップしてさらなる使い方も考えられると思います。
ちなみに、私は、ノートPC持ち出してもハードディスクパスワード、OSのパスワード、スクリーンセイバーパスワードをかけて、顧客情報が暗号化されていれば、漏洩しないし、メールの転送やインターネットからのアタックで情報漏えいする方が多いのではないかと、そのお客様に話したのですが、顧客情報が入っているパソコンを忘れたり盗まれたりすると、絶対に情報を取り出せなくても「1万人の個人情報が入ったパソコンが盗難に」と記事になってしまい、社会的な信用問題になるのだということであった。(なるほど)
驚いたことに、今の携帯電話は紛失したときにリモートで内容を消去する機能もあるのだそうだ。
なにはともあれ、持ち出せる情報機器が携帯電話に移行していることは事実のようだ。
ご意見、アイディアお待ちしています。
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