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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

ビジュアルプログラミング言語「Viscuit」での作品制作を通して、情報化社会で生きる力を育てる:ビスケット塾と筆者の場合

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「Viscuit」講座と子どもたち

昨年(2012年)に当ブログで子供向けICT教育の事例としてアルゴロジックやScratch、Viscuitを利用した情報教育の話題をご紹介しました。

参考(抜粋)

  1. 子どものロジカルシンキングを育てる アルゴリズム体験ゲーム「アルゴロジック」
  2. 小さいお子さんでも大丈夫! たのしくプログラミングできる「Scratch(スクラッチ)」と「Viscuit(ビスケット)」
  3. 生まれた時からデジタル・ネイティブな子供たち と教育
  4. 小学生教育とビジュアルプログラミング言語「VISCUIT(ビスケット)」の可能性 入門編

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Viscuitを開発した原田さん(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)に教えていただいて特定非営利活動法人デジタルポケット様(以下、デジタルポケット様と記す)が運営している大人向け講座に一日参加しました。

以下の「UFOとロケットのゲーム」はワークショップで実際に制作しました。ゲームを1つ作るだけでもViscuitのメガネの使い方のコツがわかってきました。

参考:【ビスケットのあそび方】その5 UFOとロケットのゲーム

講座が始まる前はタブレットPCに触らないで、パズルのカードゲームなどを大人の受講生同士で雑談しながらしました。どうしてカードで遊びながら講座開始まで待たないといけないのか不思議に思っていました。

そこで「始まる前に受講生がタブレットPCに触れないようにしている理由」をスペシャル・ゲストとしていらっしゃった原田さんに個人的に質問し、「なるほど」と思う理由を伺えました。

ICT講師をしている私から見ても様々な工夫が講座にほどこされていました。子どもたちが楽しめるようなしかけがされているので、大人なのにワクワクした講座となりました。

デジタルポケット様の講座で子どもたちが熱心にプログラミングに取り組む理由が垣間見えました。

Viscuitjuku01web

タブレットとパソコン

私がNPO法人で「Viscuit」を教える時は普通のWindowsのパソコンしかありませんでした。そのため「Viscuit」のメガネの中に子どもたちがマウスで絵を書いていました。

けっして上手いとは言えませんので恐縮なのですが、以下の絵は私がマウスで描いたものです。さかなの位置をずらすことでさかなが泳いでいるアニメーションになります。

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マウスで絵を描くにはそれなりの熟練と手の器用さが必要です。そのため私が教えていた子どもたちの場合はマウスで絵を描く際は何回も書きなおしていました。しかし書き直す行為も楽しそうでした。子どもたちは夢中になって取り組んでくれました。

デジタルポケット様の場合は「1人1台のタブレットPCまたはアンドロイドタブレットを用い、コンピュータ・プログラミングを使った作品制作で子どもの創造力を刺激する」ことを目的にしているそうです。

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マウスで絵を描くとマウス操作が上達するのでメリットもあります。ただし小さい子どもたちにとってはタッチパネル・ステイラスで絵を描く方が楽ではないでしょうか。そう考えるとタブレットPCを使うのが一番良いのかもしれません。

小さい子供もゲーム作成ができた

私の場合は子どもたちから自分でゲームを作りたいと要望が来たので、RPGツクールやScratchを試しました。中学生以上だとゲームをある程度完成させることが出来ました。
※Scratchは私が全般対応出来ましたが、RPGツクールはゲーム作成できる他のスタッフさんに主に対応していただきました。

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小学生も負担なくゲーム作成できるツールとして「小さい子供にも自分でゲームが作成可能」という点でViscuit(ビスケット)は私のニーズに最もあっていました。めがねの中に絵を書いて左右のレンズの中で絵の位置をずらすことに加えて、数字のボタンや十字ボタン等も利用するとifの分岐やループ処理も可能でした。

Viscuitは子供だけでなく大人が使用しても楽しくて奥深い言語です。作り手としてレベルが上がっていくとコンピューターサイエンスの「継承」の概念を利用してゲーム作成することも可能になるようです。

参考:ビスケット解説 大人向け4「継承」

情報化社会で生きる力

以前「生まれた時からデジタル・ネイティブな子供たち と教育」にも書きましたが、私達の世代が子どもの時と違い、今の子供達は生まれた時からIT機器やWebがあたりまえにあった世代です。

子どもに携帯電話・スマートフォンをもたせるかどうかが保護者にとって悩みの種という話を伺うようになりました。自分たちが子供の時とは違う状況が今、生まれています。

情報化社会を生きぬくためのスキルが必要になっている今、どのような教育をしていけばよいのか。ビスケット塾の取り組みは興味深いです。今後も「Viscuit」と子どもたちの様子についてご紹介できればと私見では思います。

参考情報

Viscuit(ビスケット)および「ビスケット塾」については以下のURLがで詳細をご覧いただけます。

参考:
ビジュアルプログラミング言語Viscuit(ビスケット)http://www.viscuit.com
ビスケット塾 http://www.digitalpocket.org

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