就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない人への対応法
「年内に内定が出ない」が普通に?
私が高校を卒業した18年前は、同じ高校から就職希望している人は、全員、第一希望の会社に就職できました。当時はバブルがはじけて景気が悪いと言われていました。しかし、それでも今とは雲泥の内定率の差があったようです。
今は頑張って就職活動をしても、半数の方は年内に内定が出ないようです。したがって、内定が出ないほうが普通かもしれないご時世になりました。私が職業訓練講座の講師をしていた時の体験談が役立てば、と思い記事を書くことにしました。ご参考になる所が少しでもあれば幸いです。
※情報が古過ぎたら恐れ入ります。
あなたはなぜ内定がもらえないのか?
訓練校では就職支援の専門家がいらっしゃり、最後まで講座を受講された方の大部分はどこかしらに進路が決まっていました。しかし、講座終了後、半年を過ぎても、どこからも内定がもらえない生徒さんが少数ですがいました。
残念な共通点は
- 「内定をもらえないのは○○のせいだ」と他人のせいにしていた人
- 自分の適性がわからない人
- 「本当にやりたいのはこんなもんじゃないけど、失業者保険のために我慢して講座に参加してやってるんだ。」とキレ気味だった人
でした。
内定がもらえないのは先生のせい!?
1については「就職支援の先生がダメだから、俺・私は内定がもらえない」とおっしゃる例でした。私はIT担当だったので就職支援に干渉することはありません。
とはいえ、生徒さんから相談される場合は一般論として話を聞くことはあります。就職支援の先生の領海侵犯しないように気をつけながらです。
就職活動がうまくいかない生徒さんの場合が、就職支援の先生がおっしゃったことをばかにするような態度を取られていたり、就職支援の先生がアドバイスしたことと逆の事をされていました。
生徒さんが気落ちしないように一生懸命、話を聞いて励ましましたが、そのようなお話の時はとても残念なきもちでした。
うまくいかない時は一旦 ゼロベースにしてから、「言われたとおりにやってみる」のもいいのではないかと考えた次第でした。
本当にいいところだけ褒めてもらう
"2・自分の適性がわからない人"については
- 自分が何が好きなのか
- 何をやりたいか
- 何が得意なのか
- 何が苦手なのか
など、己についてわからない人が多かったです。先が見えない失業生活(内定がでない学生さんの場合も含む)が続くと、誰しもまいってしまいます。
例えば、生徒さん同士で「○○っていいよね」という話になっても、「くだらねえな」と場を壊す発現をしてしまう生徒さんがいたことがありました。ご本人は自分が何が好きなのかわからなくなっていた、という例がありました。
一見、突っ張っているような逆切れ気味にみえても、「本当は前の会社の時に嫌な思いをしていた」り、「失業生活でまいっていたから」と言う例もありました。
- 自分に自信を失って、己がわからなくなる。
- 感覚がなくなってしまう
という事は実際にあります。「空気が読めない」と一言で流してしまっては生徒さんがかわいそうです。私の場合はその人が「実際に良い所だけ」をひたすら褒め、お世辞はいいませんでした。
気休めで褒めない(ごまかさない)
最初は気持ち悪がられましたが、講座が終わる頃には信頼していただけるようになりました。本当に良い所しか褒めないから、気休めで褒めなかったからです。本当に良い所だけほめたので、ご本人が自分の長所を自覚し、無事に就職したとご連絡をいただきました。
もし就職活動中、自分のいいところや好きなこと、何ができるのかわからなくなった場合は、キャリアコンサルタント・信頼できる人・友達に質問してみるといいのではないでしょうか。バカにしそうな人を避けてお願いすれば、誠実な回答をしてくださるように私見では思います。
今ではジョブ・カード作成を行うことで自分の強み等を整理できるようになりました。そちらもぜひ取り組んでみてくださいね。
編集履歴:2013.1.26 グーグル先生でも良いので内定がほしい会社の事を尋ねてみるの部分を個人サイトにしました。2013.2.12 0:07 見出し「内定がもらえないのは先生のせい!? 」を追加しました。 2013.4.7 1:19 題名を「就職活動を頑張っているのに内定が出ないと自信をなくしたら」から「就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない。でもあなたはダメな人じゃない。」に改めました。2013.10.29 20:36 会社との相性の前にあった、「「Javaができると内定が早くもらえる」という都市伝説」を別記事として独立させました。2013.11.20 22:17 題名を「就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない。でもあなたはダメな人じゃない。」から「就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない人への対応法」に改めました。2013.12.20 16:42 記事の後半部分を別記事「就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない人への対応法(完結編)」として独立させました。2014.9.25 22:04 題名から「(前編)」を取りました。後編として独立させていた部分を統合しました。2015.4.17 別記事として独立させていた「就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない人への対応法(完結編)」を再統合しました。句読点を追加しました。本文から「就職活動を頑張っているのに内定がまだ出ない人への対応法(前編)」の続きです。」「本当は内定をもらう素敵な能力があるのに、感覚を閉じてしまっていてご本人がわからなくなっていた。これは非常にもったいないことだと考えています。」「しかし、」「私が職業訓練校で講師をしていたのは2010年までなので、私が現場にいた時の体験はすでに古くなってしまったかもしれません。」「で内定が出ない人はいませんでした。」「いらっしゃ」「状況の」「お互いの領海侵犯をしないのが講師同士の暗黙のマナーでした。」を削除しました。「ので」→「から」「参考になる学生さんが少しでもいらっしゃれば」→「役立てば、」に修正。「それでも」「私が職業訓練講座の講師をしていた時の」「は、」を追加。2023.9.27 20:38 太字の部分に「キャリアコンサルタント・」を追加。「今ではジョブ・カード作成を」の一文も追加。