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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

Facebookを就職活動に利用する"ソー活" が流行っているらしいのだが......

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10年前にも似たことがあったような?

先日、ITmediaエンタープライズの「オルタナティブ通信」でこんな紹介を見つけました。

青葉哲郎氏「青葉哲郎のスマイル航海日誌2012年、ソーシャルリクルーティングが流行りそうな件についてで、「2011年は"ソー活"元年」と定義し、「企業側の動きが遅いのとは対照的に、学生側の動き」が早く「ソーシャルメディアを活用した就職活動は日本でも広がりつつある」中、「2012年は、この『ソーシャルリクルーティング』が日本のビジネスシーンを賑わせるのではないか」と予測している。ここにも永井氏が指摘したFacebookの普及が一役買っているのだろうか。

オルタナブログ通信"歩行スマホ"の規制が必要(?)な時代 (1/3) [森川拓男,ITmedia] より引用
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1112/24/news004.html

「2011年はソーシャルネットワークを活用した就職活動の始まり」とマス・メディアや書籍でさかんに取り上げられました。主にfacebookを利用した就職活動の報道が目につきました。例えば学生同士が受験した企業にいての情報を投稿し合う、企業のfacebookページを利用した応募、などです。

ここ数年でスマートフォンが日本で普及していることもソーシャルネットワークを活用した就職活動"ソー活"が広まっている一因ではないかと私見では思います。

似たようなことは私が就職活動をした1999年にもありました。日本マイクロソフト社から発売されたWindows 98が急速に普及し、インターネットをどの家庭も当たり前に使うようになった時期でした。

当時はハガキで受験したい企業に応募するのが一般的でしたが、指導教官のすすめでパソコン(Windows 95のマシン)を1997年に購入していた私は「リクナビ」のウェブサイトから応募しました。

リクナビの時代

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就職活動をしたのは大学院の修士2年の4月からだったため、一般の企業では年齢制限に引っかかりました。「日本文学専攻」「女性」「新卒にしては歳を取りすぎている」「大卒ではない」の四重苦により応募ができない企業ばかりでした。

そこでIT企業を受験したのですが、IT業界はパソコンを利用できてあたりまえの世界ですのでパソコンから応募することが必須の企業が多かったように記憶しています。当時は「リクナビ」や企業の求人ページから応募をしました。パソコンが自宅にない学生は大学の研究室のパソコンを利用して応募していました。

今は"ソー活"(ソーシャルネットワークを利用した就職活動)ですが、当時はインターネットを利用した就職活動が流行っていたようでした。ひと昔前は「リクナビしてる? 」とか「リクナビどう? 」と就職活動の仲間と話をしていたものでした。他の求人サイトも存在していたようなのですが、たまたま私の周りに話題にしている人がいなかったようです。
※注:"ネッ活"なんて言葉は在りませんでした。

インターネットを利用した就職活動は当時、学生が内定を取るためにどんどん普及していました。しかし、インターネットを利用したからといっても内定が出るわけではありません。内定を企業からいただくためにはハガキで応募する時代から共通したポイントがあるわけです。

アナログの時代から共通している暗黙知を知る参考として、Yahoo!知恵袋スタッフがお勧めしている以下の知恵ノートがおすすめです。

題名:採用面接 担当者はこう考えています 
執筆:eroero10869さん

採用担当者の考え方を知ることで、面接時の回答がより良いものになります。志望動機や自己PR等を考える際のご参考に
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n2725 より引用

「採用担当者の考え方」が紹介されています。面接の時に採用担当者はどんなところに注意しているのかを知ることで、自分が何を答えればいいのか、何を準備し、確認すれば良いのか見えてくると思います。

ソー活しないと不安に?

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2012/01/31に公開された「学生の半数が就活にSNSを利用--メリットは「幅広い情報の入手」によりますと、

電通パブリックリレーションズ(電通PR)は1月31日、就職活動中の大学3年生に対して実施した「ソーシャルリクルーティング」に関する調査の結果を発表した。調査によると、就職活動にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を利用している学生は47.3%だった。利用しているSNSの種類は「Twitter」が34.3%、「Facebook」が31.7%と拮抗しており、「mixi」は18.7%だった。
(中略)
就職活動の開始時期が、例年にくらべて2カ月遅れの12月1日からとなったことに対し、66.0%の学生が「漠然とした不安や焦りを抱いている」と回答したが、SNS利用者と非利用者では、利用者の方が「漠然とした不安や焦りを抱いている」人が8.4%多かった。

http://japan.cnet.com/news/society/35013620/ より引用

とのことです。利用していないと必要以上に焦りを感じてしまいそうですし、ソーシャルネットワークを利用することでITリテラシーが高いと採用担当者に認識してもらいやすくなる可能性があります。"ソー活"をするメリットはあるのではないでしょうか。

とはいえソーシャルネットワークを利用して就職活動をしても、ソーシャルネットワークはツールにすぎません。みんなが使用しているものであれば、同じ事を追いかけても他人の後追いをしているだけになりかねません。facebook等を利用した就職活動をするだけ内定が取れると思ってしまった場合は、採用担当者が採用した気持ちになりにくいのではないかと考えています。

自分という人間は受験している企業にとってどのように役立つ人間なのか、すでに働いている社員のみなさまとフィットして働くことができるのか等、アナログの時代から変わらない採用の基準があるのではないでしょうか。

「ソーシャルネットワークに関心があるのでLinkedInに登録して、以下のような取り組みを始めました。」など、自分が仮説と検証をして取り組んできたことを+αとしてPRできると、ソーシャルネットワークを利用した就職活動は生きてくるのではないかと思います。

ソー活+αのすすめ

筆者の私見としては「"ソー活"+α」として、

  1. 仮説をたてる
  2. 仮説を検証する
  3. 仮説の方向は正しいか間違っているか評価する
  4. 間違っているならば改めて、再度、取り組む

を学生時代のうちに繰り返していると面接で発言する内容に説得力が出てくると思います。

仕事の上で「仮説と検証」はとても大事ではないかと私見では感じています。ツールを使いこなす力もあるし、行動力もあり、実行したことを検証する力もある、となれば私ならば雇いたくなります。

  • ソーシャルネットワークはあくまでもツール。
    「使えばうまくいく」とは限らない。
  • 内定が欲しい企業に「自分はこんなふうに役立ちます」とアピールできることを早い段階でしておく
  • 仮説と検証を繰り返し、入りたい業界の実体験を学生時代のうちから積む

と私見では仮説を立てています。

リクナビのiPhoneアプリ 2013.5.8 14:28

リクナビのiPhoneアプリが公開されていました。筆者の時は「はがきで応募」から「ウェブサイトから応募」に切り替わる時でしたが今はアプリで就活するようですね。

>>「内定を勝ち取るために! 「スキルのかけ算」を活用する」に続く


編集履歴:2012.2.3 題名をSNSを利用した就職活動が流行っているらしいが、他人の後追いをしているだけならば内定は大変かも!?から改めました。2012.12.12 題名を「凡人でも内定を勝ち取るために! 「スキルのかけ算」を活用する」から「内定を勝ち取るために「スキルのかけ算」を活用する」に改めました。2012.12.27 15:58 「内定を勝ち取るために「スキルのかけ算」を活用する」の部分を別記事に切り離しました。2013.5.8 14:33 アプリ情報を追加しました。

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