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「2018年のITトレンドとこれからのビジネスを展望する」インタビューの事前メモ

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ある企業の社内報での特集として記事を掲載したいとのことで、インタビューを受けることになりました。その際の質問事項が送られてきたのですが、これがなかなかポイントを押さえたいい質問で、なるほどとこちらも頭の整理をすることができました。

インタビューを受ける前に私がメモとしてまとめた内容を紹介させて頂きます。

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特集テーマ:

2018年のITトレンドとこれからのビジネスを展望する(仮題)」

予定ストーリー:

  • 2017年までのITトレンド、キーワードの総括(クラウド、モバイル、IoT、人工知能(AI)、ソーシャルメディア、ビッグデータ)
  • ITの現在地(変革期なのか、変化と変化の間なのかなど)
  • 2018年以降に注目すべきITトレンド(短期的な注目技術や傾向)
  • ITが社会をどう変えるか(中長期的な予測・特に2020のオリンピック以降のビジネスに向けてどのような取り組みが必要か
  • あらゆるモノがサービス化するなかで、ものづくりビジネスはどう変わるかこれからのIT社会で個人はどうあるべきか
  • 世界のITの中の日本の立ち位置はどうなるか

質問:

質問:2017年末現在のITはどのような状況にありますか?(例:大きな変化の最中、踊り場、変化の前など)

  • 過去も現在も変化のない時代などなかった。これはこれからも続く。また、変化とは重層的であって、単純にこのような区分を与えることはできない。
  • 強いて、いまの特徴をあえて挙げるとすれば、ITが変化を促し加速していることだ。その影響力がとても強大になっていることだろう。
  • クラウド、AI、IoTなどテクノロジーの進化は、これまでの社会やビジネスの常識を変える。
  • それが行き着くところは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)だ。
  • DXとは、人間を前提としたビジネス・プロセスを、機械を前提としたビジネス・プロセスに転換することだ。
  • 人間が働くことは労務時間や人的ミスなど、不可避な制約がある。しかし、人間ではなく機械が働くことを前提にすれば、この制約を受けない。これによって様々な限界を突破し、劇的な効率化やコスト削減を果たすことができる。もはや改善ではない。大転換。グレート・トランスフォーメーションだ。
  • 当然、社会やビジネスに置ける人間の役割は変わり、価値観が変わり、ビジネスや社会のしくみが変わってゆく。

質問:ここ数年、注目されてきたIT技術例:クラウド、モバイル、IoT、人工知能(AI)、ソーシャルメディア、ビッグデータなど)は、技術とビジネスの両面で、どのような成果を挙げてきたでしょうか。また今後、どのような発展をとげていくでしょう。

  • これまでは人間の経験値が意志決定の根拠となってきた。そして、人間が、自らが試行錯誤しながら社会やビジネスを動かしていた。
  • これからは、IoTでデータを集め人工知能の技術を駆使して最適解を求める。機械は自ら試行錯誤し、改善を進めてゆく。それに基づき自動で判断し、社会やビジネスを動かしてゆく。
  • 人間は、事業課題を見つけ出し、テーマを決め、より大きな価値を生み出せるように方向を示してゆくことに役割を移してゆく。人間の役割は、そんな仕組みを作ることであり、あらたな世のため人のためとは何かを追求するか考え、テクノロジーをどのように使うかを決める役割を担うようになる。

質問:2018年以降、注目すべき新しいITトレンドにはどのようなものがありますか?

  • クラウドが前提の時代になる。ビジネスはその前提に立って仕組み作りを考えてゆかなければならない。
  • トレンドを時間の流れ、歴史という視点で見るとき押さえるべきはGPT(汎用目的技術)だ。特定の目的のために使われる技術ではなく、様々な目的に適用可能であり、パラダイム・シフト(常識期の転換)を促す原動力となった技術だ。
  • 例えば、蒸気機関は当初は紡績機に使われたが、様々な産業の動力源として使われた。さらには蒸気船や蒸気機関車などの交通機関の動力源に使われた。このような技術がGPTだ。電力も同様に考えることができるだろう。
  • IT分野で考えれば、コンピュータやインターネットがGPTと言えるのではないか。クラウドはこの両者の組合せた応用技術であって基本的な技術であるところのGPTと位置付けるかどうかは疑問ではある。ただ、その影響力は大きい。
  • 次に来るGPTはAIだろう。その適用範囲は極めて広い。ガートナーが今年のハイプサイクルで述べている「AI everywhere(どこでもAI)」は、そのことを示しているとも言える。
  • AIの次は何か。たぶんブロックチェーンだろう。ビジネスや国家、社会の仕組みを大きく変えてしまうかも知れない。汎用性も高く影響力の大きい技術となるかもしれない。
  • 直近で注目しているのは、ブロックチェーン、AR/VR/MR、量子コンピューティング、ニューロモーフィングチップなどだ。

質問:中長期的に、どんな技術が社会とビジネスをどのように変えていくと予想されますか?

  • 先に説明

質問:モノのサービス化という流れは、製造業にどんな影響をもたらすでしょうか?

  • モノのサービス化の本質は、モノを使用する現場とものづくりの現場を直結・連係させることである。決して、サブスクリプションや従量課金で儲けるビジネス・モデルの話しではない。
  • つまり、現場の変化やニーズをいち早くものづくりの現場に反映し、現場に成果をフィードバックする仕組みだ。
  • IoTはそのために不可欠な要件となる。
  • また、モノのサービス化はモノのソフトウェア化を前提とする。
  • いまモノは徹底してシンプルに作る方向に向かっている。そうすればコストは安くなりトラブルは少なくなる。メンテナンスも容易になる。そのかわり機能や性能はモノに組み込まれたソフトウェアによって実現する。これがモノのソフトウェア化だ。
  • モノがソフトウェアによって機能や性能を実現できるようになれば、ネットワークを介して、ものづくりの現場はそれをアップデートすることで、即座にものを使う現場に介入できる。つまり、IoTで現場の使われ方やトラブル、ニーズを直ちに捉え、それをソフトウェアを変更することで即座に対応できるようになる。
  • そういう仕組みを作ることがモノのサービス化の本質だ。サブスクリプションや従量課金は、この仕組みを支える収益モデルということになる。

質問:今後、世界のIT業界の中で、日本および日本企業はどんなポジションを占めていくと予想されますか?

  • 工数や物品の販売を生業にしている限り未来はない。
  • しかし、テクノロジーを武器に社会を変えてゆこうという人たちは沢山いる。
  • 自分たちにできないのであれば、そういう人たちを応援し、そういう人たちの力を自らのビジネスの変革、デジタルトランスフォーメーションに活かしてゆくべきだろう。
  • いまの変化のスピードに追いつけないという人がいるが、それは怠慢だ。
  • 変化はいつの時代にもあるわけで、これまでもそれをうまく見極め、乗りこなしてきた人たちが生き残ってきた。変化に追いつけないとは、自らの生き残りを放棄するようなことだろう。
  • たぶん、経営者や最前線の人たちはそのことを分かっている人は多い。しかし、中間層はこの変化を拒む人たちが多い。それは、自分の存在意義やいまの居場所を守るためだろうが、それでは、自分の居場所である会社がダメになってしまう。そこに気付いて欲しい。
  • 勢いのあるベンチャーや若い人たちにチャンスを与えるべきだ。それができるかどうかが、これからの日本ポジションを決める。

質問:予想される社会とビジネスの変化に、ビジネスマン個人としてはどのように対応するべきでしょうか?

  • 世のため人のためを志向せよ。
  • デザインや美意識を養え。文学や芸術だ。結局人間の役割はそこにある。それが、ビジネスの可能性を見出すきっかけを与えてくれる。
  • 変化の底流を流れる規則や法則を見出せ。そのためには歴史や哲学が役立つ。

質問: ITトレンドを正しく見極めるためにはどんな情報収集や考え方が必要でしょうか?

  • 何を学ぶかの以前に、まずは学ぶための時間を持つこと。
  • 私はそれを朝の連続した2時間と決めている。もちろんそれ以外にも学ぶ機会を作るようにはしているが、365日、休日も含めて、このボトムラインをキープするようには心がけている。まずは、そういう習慣を身につけることではないか。
  • もうひとつは、アウトプットを増やすことだ。
  • インプットはアウトプットのためにある。1つのアウトプットを生みだすためには10のインプットがなくてはできない。だからアウトプットを増やせばインプットはどんどんと増えてゆく。
  • それができれば、情報収集のスキルは自ずと身についてくる。方法論を求めるより、時間を作る、アウトプットを増やすという習慣を作ることを心がけてみてはどうか。
  • 決心してから始めるべきではない。決心に時間をかけすぎて気がつけば機を逸してしまう。こういうのがうまくいかない典型だ。
  • まずは始めることだろう。最初は大変だけど、やっているうちにやらないことが気持ち悪いようになる。毎朝歯を磨かないと気持ちが悪いのと同じだ。
  • 決心というのは、そういうことを続けていると、気がつけば固まっている。

以上

最新版(10月度)をリリースしました!

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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・人工知能についての新規チャートと解説を大幅に増やしました。
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ITの歴史と最新のトレンド
【新規】コンピュータとは何か p.3
【新規】コンピュータ誕生の歴史 p.4
【改訂】歴史から見たITトレンド p.5
クラウド・コンピューティング
【改訂】クラウドの定義/サービス・モデル (Service Model)・詳細 p.35
【新規】マルチテナント方式の課題を解決する選択肢 p.40
インフラ&プラットフォーム
 *変更はありません
サービス&アプリケーション・先進技術/人工知能とロボット
【改訂】コレ1枚でわかる人工知能とロボット・解説改訂 p.11
【改訂】人工知能の3つの役割と人間の進化・解説追加 p.11
【新規】自動化と自律化の領域 p.15
【改訂】自動化から自律化への進化 p.16
【改訂】人工知能やロボットの必要性・解説追加 p.22
【改訂】「人に寄り添うIT」を目指す音声認識・解説追加 p.35
【新規】機械学習と推論(1)〜(3) p.47-49
【新規】ディープラーニングの音声認識能力 p.55
【改訂】人工知能・機械学習・ディープラーニングの関係・解説改訂 p.56
【改訂】第3次AIブームの背景とこれから・解説改訂 p.57
【改訂】「記号処理」から「パターン認識」へ・解説改訂 p.63
【改訂】人間の知性の発達と人工知能研究の発展・解説改訂 p.64
【新規】人間の知性と機械の知性 p.85
サービス&アプリケーション・先進技術/IoT
【新規】IoTの三層構造 p.41
ビジネス戦略
【新規】デジタル・トランスフォーメーション p.4
サービス&アプリケーション・基本
 *変更はありません
サービス&アプリケーション・開発と運用
 *変更はありません
トピックス
 *変更はありません

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未来を味方にする学び方
 実施日: 2017年9月26日
 実施時間: 50分
 対象者:ITベンダー・情報システム部門
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