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アクセラレータープログラムのいま Open Network Labデモデー他 

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メンターを務めているOpen Network Lab(ONLab)のデモデーに行ってきた。ONLabは、Yコンビネーターやテックスターなどの米国アクセラレーターの波に続いて最も早くできた日本のアクセラレーターのひとつであり、今回は11期の卒業生のプレゼンだ。

タイミングとしては、日本のアクセラレーター・シーンが節目を迎えたところであり、今後をうらなう視点でもとらえてみた。Movidaは実質休業中だし、小生がメンターを務めているドコモ・イノベーションビレッジも独立系スタートアップの育成からフォーカスをシフトした。他も、応募者の数・質の低下をなげく声が聞こえる。一方で、8割以上が大企業の社員という始動ネクストイノベーターというプログラムも始まった(このメンターもやってます)。

共通に聞かれるのが、「日本は起業家がいない」だ。応募数が減少傾向のプログラムもあった。ONLabは、数は減っておらず11期は80以上の応募から6チームが選ばれた。数もだが、問題は質だ。プログラムにふさわしい応募が少ないというのが正しい言い方だろう。ちなみに、他のプログラムを経て、ONLabにというチームもあった。日本ではプログラムをダブルでというのがけっこう多い。

以前から小生が言ってきた海外の起業家をプログラムに入れるべし、という策もある。ONLabは外国や外国人からの応募を増やそうとしており、11期もかなりの応募を集めた。

しかし、根本的な課題は、二つある。1)起業が異常でなく一般的なこととなること、2)起業のレベルアップ、だ。人材の質が日本が低いとも思えない。やはり新事業のすべを知らないのだ。これは、小生も連載「インキュベーションの虚と実」 で少しなりとも啓蒙に努めたが、読むべき人があまり読んでいないことが分かり、これを終えた。

そこで、自らやるべしと、今月終わりから一月までの短期集中プログラムをやることにした。「事業イノベーション超実践塾」だ。起業家・その予備軍、大企業の新事業担当など、幅広く受け入れる有償プログラムだ。遠慮なく参加されたし。これについては、こちらにも少し書いた(事業創造をアクセラレートするプログラム@品川の多摩大を特別開講します)。

また、最近小生は福岡県Rubyコンテンツセンター/スタートアップGo Goなど地方でのメンターも務めている。上記プログラム始め、各所の実践とともに、アクセラレータープログラムとメンタリングを進化させていきたい。

ONLab11期メンバーと審査員ほか関係者  卒業おめでとう!これからが本番だ!

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