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ビジネスプラン・コンテストはもう古い 仮説検証のビジネスモデル・コンテストが日本でも開催

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最新型の新事業コンテストと教育プログラムが日本で始まります。

「ベンチャー」から「スタートアップ」へと新事業の世界は、今世紀に入って大変化を遂げています(参考:『「事業創造2.0」スーパーエンジェルが加速させる 米国のベンチャー・ルネッサンス』|インキュベーションの虚と実|ダイヤモンド・オンライン)。

それにともない、事業創造のアプローチや新事業コンテストも進化しています。

事業創造のアプローチでは、仮説検証サイクル、ビジネス機会の特定(Opportunity Recognition)などが研究されてきました。その一つの成果として、スタンフォード大やUCバークレーなどで教える元シリアル起業家Steve Blank氏が、「顧客開発」を提唱し、これにinspireされて、Eric Ries氏が「Lean Startup」を著しました(参考:『起業家教育の旗手スティーブ・ブランク氏に学ぶ シリコンバレーの経験を集約した経営・教育ツール』|インキュベーションの虚と実|ダイヤモンド・オンライン)。

新事業コンテストは、ながらくビジネスプラン・コンテストが重視され、その数も増えてきました。しかし、コンテストも進化させるべしと生まれたのがInternational Business Model Contestです。この「ビジネス・モデル・コンテスト」(BMC)とは何か?

いまやビジネスプラン・コンテストでは、いかに見栄えのするプレゼンテーションをするか、そのための資料をつくるかに力点が置かれ、それが現実に事業化される率は低迷しているのが実情です。つまり、コンテスト用プランをつくるイベント化しています。

BMCは、仮説検証を重視し、アイデアを現実的なビジネスのコンセプトに練り上げることを求めます。つまり、実際にスタートアップするプロセスにのっとったものです。BMCへの応募には以下の3つのステップが必要です:

●仮説づくり:ツールとしてはビジネス・モデル・キャンバスがお勧めです。

●仮説のテスト:実際に(想定される)顧客に接触して仮説やプロトタイプを検証します。何度もやります。

● ピボット(Pivot=事業転換)とストーリー:顧客からのフィードバックにより、仮説を修正し、元のアイデアを進化させます。仮説検証から最終的なビジネスのコンセプトに練り上げたプロセスを教えて下さい。

このようにBMCは、あなた自身の実際のスタートアップのストーリーを披露するものです(参考【英語】Business Model Competition|Bringham & Young大)。

ちなみに前回のIBMCにはハーバード大のビジネスプラン・コンテスト優勝者も参加したのだが、「顧客をどうするんだ?」と問われて、入賞すらできませんでした。いくらきれいな箱庭でも、現実には通用しません。

IMBCは、Steve Blank教授、Bringham & Young大学のNathan Furr教授などによって提案されたもので、第4回は2014年5月1-3日にスタンフォード大学で開催される予定(学生チームのみ参加可能)。なお、IMBCの審査員には、スティーブ・ブランク氏に加え、ビジネス・モデル・キャンバスのアレックス・オスターワルダーらがいます。まさに本流です。

昨年アジアの大学からIMBCにチームを送り込んだ大江建博士が中心となり、いよいよ日本でも「ジャパンビジネスモデル・コンペティション」が来年2月22/23日に東京で開催されます。応募する方法は2つ:

■今年11月から開催の「イノベーション・ワークショップ」に参加して、推薦を獲得する

■日本の大学の提携講座を受講して、推薦を獲得する

ジャパンビジネスモデル・コンペティションは、学生だけでなく、学生でない社会人の部を設けます。IMBCには学生の部の優勝者が参加となりますが、IMBCの前後に本コンペティション入賞チーム(学生でない社会人も)とグループで米国学習ツアーを行うよう計画中です。なお、IMBC参加の学生チームは航空券は本コンペティション主催者が負担、学習ツアーはスポンサー獲得中だそうです。

なお、提携講座があるのは次の7大学:早稻田大学、多摩大学、国際大学、名古屋商科大学、京都大学、長野大学、京都高度技術研究所

イノベーション・ワークショップ」については、次のブログで詳しく書きます。

参考図書:

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