文系学部からITベンチャー企業へ進んだ男が考えていること、感じたこと、未来のことなどを書きます。

論語とソロバンと

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少し前に読んだ本、『論語と算盤』について書いてみます。 皆様はこの本、読んだことはありますでしょうか。

この本は、渋沢栄一という明治〜昭和にかけての超重要人物が演説などを行った中から別の人物がまとめた本ですが、よくビジネスのバイブルなどと言われることもある本です。

渋沢栄一とはどういう人物なのか?

渋沢栄一は、1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島の農家に生まれました。
家族が学問に熱心で、幼少期に「論語」を学んでいます。
その後一橋慶喜(のちの15代将軍徳川慶喜)に仕え、パリに遣欧使節として同行し先進的なヨーロッパの文明を目の当たりにし、明治維新後は、政府の役人として活躍した後民間の経済人として「第一国立銀行」の総監役(後に頭取)になり、生涯500もの企業の設立や発展に尽力してきた大人物です。例えば、

  • 第一国立銀行(今のみずほ銀行)
  • 七十七国立銀行
  • 東京海上火災保険
  • 東急電鉄
  • 帝国ホテル
  • 東京証券取引所
  • キリンビール
  • サッポロビール

などなど枚挙にいとまがないほどです。

論語と算盤

論語とソロバンはとても近い

栄一は論語を人生の教訓とするだけでなく、経済活動の教訓にもすることを決めました。資本主義の父と言われていますが、儲け一辺倒、拝金主義という道徳が欠落した経済活動については強く自制していたことがわかります。

「ソロバンは『論語』によってできている。『論語』もまた、ソロバンの働きによって、本当の経済活動と結びついてくる。だからこそ『論語』とソロバンは、とてもかけ離れているように見えて、実はとても近いものである」

会社と社会の関わり

同時期の実業家に三菱財閥創設者で有名な岩崎弥太郎がいます。岩崎弥太郎との違いを見てみると、渋沢栄一という人物がどういう人物だったのかがより強くわかります。 岩崎弥太郎は、会社は儲けを上げてなんぼ、そのために財閥を作り独占の構図を作っていく。という根っからの商売人で、どちらかというと儲け一辺倒人間だったようです。一方渋沢栄一は、どういう事業であっても国家・社会のために会社は存在しているという強い信念を持っていました。 実際に渋沢財閥を作らなかったところがそれを物語っています。

世の中のことは、「こうすれば必ずこうなるものだ」という原因と結果の関係がある。

適材が適所で働き、その結果として、なんらかの成績をあげることは、その人が国家社会に貢献する本当の道である

自己の本分(自分に与えられた社会のなかでの役割分担)を全うすること。それは論語によってできる道徳を持って行うこと。この重要性を説いています。

「豊かさ」における考え

渋沢栄一は、豊かさ・地位について否定していないことも大きなポイントです。
「道徳が大事=儲けはだめ=みんな平等」という考え方ではありませんでした。
金銭を取り扱うのが何が卑しいのか!
と役人を一喝している部分もあります。つまり彼にとって貫くべきことは、
道徳的に正しくソロバンをはじいているかということに尽きるのです。

読んでみて

この社会において、事業を行うというのは他者に対して価値を提供することである
と僕は定義しています。
その価値を提供するためにはもちろん儲けて拡大させないといけないのですが(ソロバン)、それだけではなく道徳のある商売を行うこと(論語)が必須であることを日本の資本主義の父が発言していたことに驚きを覚えました。(日本の資本主義の父ですよ。もっとカイジに出てきそうな人物かと。。。)
おそらく利益だけを考えていたら三菱財閥よりも大きな財閥になっていたかもしれません。
しかし渋沢栄一のこの『論語と算盤(道徳経済合一説)』の信念があったからこそ、平成最後の年の今でも人々に価値を提供し続けている企業を非常にたくさん作っていけたんだと思います。
また、利益や地位、お金を否定していないことも彼の特徴の一つと思っており現代にも繋がる経済の考え方を持っていたのだなと思いました。「信用経済」という考え方とも近いのかな。。

まとめ

今までは
この社会において、事業を行うというのは他者に対して価値を提供することであると僕は定義していました。
これからは、
この社会において、事業を行うというのは他者に対して道徳をもって価値を提供すること、そしてその対価としての報酬を受け取ること

という定義にし、日々生活をしていこうと思いました。

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