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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

BGM作曲AI「Evoke Music」を使ってみる

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やたらFacebookに広告が出て来るので、AI作曲サービスの「Evoke Music(ベータ版)」を使ってみることにした。自動作曲というのは随分と前から様々なアプローチで行われてきたが、だいたいは同じパターンの繰り返しで曲に展開がなく、結局のところ実用に耐えるものは少ないのが実情だった。しかしながら、ここ数年のAI作曲の発達には目を見張るものがあり、確率は低いにしても、実用に耐えられそうな楽曲を作成するAIが少しずつ出てきたのが現状といえるだろう。かつてDAWによる作曲や編曲などの音楽制作事業を行っていた私にとっても、AI作曲の成長は大変興味深いところである。
さて、そこで今回試してみた「Evoke Music」。希望するキーワードいくつかを指定するだけのシンプル作曲AIだが、なかなかいい音楽をそれなりの確率で出してくる。
試しに「夏」「海」でキーワード設定してみると、次のような曲がすぐに出来た。

https://evokemusic.ai/ja/direct/5MPeerpoW9YF2

https://evokemusic.ai/ja/direct/PQKnn6zj7YNH1

https://evokemusic.ai/ja/direct/xGwNN3rnLBLCP


いかがだろうか? もちろんなんだかわからない失敗作も出来上がるが、上記のリンク先の曲ならある程度鑑賞に堪えられるのではないだろうか。。。
といっても、この「Evoke Music」は純粋に作曲していないように思われる。おそらくリズム・ハーモニー・ベース・ドラム&ベースの長めのループを組み合わせで作成しているのだろう。その分現状では音質がいいし、レベルの高いものが出来上がるということだ(ちなみにループとは、実際に演奏したものをパターン化した音源のことである)。
将来的には「AIVA」のように、コツコツとAIが作曲をして(ソフト)シンセを鳴らす形式のAIの発達に期待したいが、まだまだこちらの方式では、各楽器パート音の音色・長さ・強弱の調整が上手ではないので聞いていても辛いものがある。「AIVA」は有料版ならMIDIデータもダウンロードできるので、実用に耐えるようにするには「人力」で調整する必要があるだろう。

さて、「Evoke Music(ベータ版)」だが、1日3曲まで無料でダウンロードできる。ただしこのプランでは、YOUTUBEのアカウントと連携させる必要があり、YOUTUBEで広告収入が入ったら10%を音楽使用料として「Evoke Music」運営側に支払わなくてはならない。その他SNS用向けの1,500円/月プランや事業者用の5,000円/月プランもある。まあ、とりあえずはキーワードを入れて、色々と作曲させてみて楽しむことをお勧めする。

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