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言いたくても言えない「職場での辛いこと」

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 最近、40代~50代の上司世代に接すると「若い人とのジェネレーションギャップに悩んでいて」という声をよくお聞きします。そんなこともあり、どのようなことにギャップを感じやすいのかを調べていたところ、興味深いデータを見つけました。調査は、日本法規情報株式会社が実施した、20代~40代、各世代の「職場での辛いこと」。

 集計方法の詳細が書かれていないので参考程度の情報ですが、世代でバラバラになっていたデータを並べてみると、次のような結果になりました。40代がブルー。30代がイエロー。20代がグリーンです。

世代別に聞いた「職場での辛いこと」.png 一番顕著なのは、20代にとって辛いことは「上司に叱咤されること」。若手は、「叱られ慣れていない」や「打たれ弱い」といった見方をされますが、当の20代は、本音で「嫌」なんだということが改めて認識できます。

 次いで目立つのは、40代、30代で「職場に不満はない」という声が多いこと。(20代にこの項目が入っていなかったのか、それとも誰もチェックしなかったのかは不明ですが)、これは、ある程度自分のペースで仕事ができるようになっていることが要因かもしれません。

 そして、各層共通して「辛い」の割合が多いのは、「職場での飲み会」と「有給を取りにくいこと」。最近、「お金」よりも「時間が大事」という声もよくきくので、「自分や家族のために時間をつかう」という意識は強くなっているのかもしれません。

 さてここで、自分が「会社人間である」という自覚がある人は、注意ポイントかもしれません。というのは、部下・後輩の「時間が大事」という感覚が今ひとつ理解できていない可能性があるから。急な残業の依頼や、飲みの誘いが、部下や後輩にとってのストレスになっている可能性が大。マネジメント上もケアが必要なポイントです。

 と、このようなデータを元にお伝えしたかったこと。それは、何が「辛い」かは人それぞれ。

 「先輩が家庭を大事になさっているので、なかなか飲みに行けなくて寂しい」や、「職場で会話が少なくて、飲みに誘ってほしいと言いづらい」という若手の声も結構聞きます。

 そこで、時にはご紹介したデータをもとに「私はこれが辛いけど、あなたは?」みたいな形で会話してみてはいかがでしょうか?意外と、ご自身がイメージしていたことと異なる反応が返ってくるかもしれませんよ。

(データ元:日本法規情報株式会社 世代別に聞いた 「職場での辛いこと」)

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