諸君 私は編集が好きだ
諸君 私は編集が好きだ
諸君 私は編集が好きだ
諸君 私は編集が大好きだ
取材が好きだ 撮影が好きだ 校正が好きだ
編集会議が好きだ リリース起こしが好きだ PR記事が好きだ
チームでのリアルタイムエディットが好きだ 短く美しいフレーズを考えるのが好きだ いかに短時間で高いクオリティの記事を提供できるか挑むのが好きだ
viで sed で
CMS で Trac で
Skype で Twitter で
大企業の一室 で 中小企業の応接室 で
発表会 で 展示会 で
この地上で行われる ありとあらゆる編集活動が大好きだ
戦列をならべた編集者の一斉タイピングが
轟音と共にニュースリリースを記事化していくのが好きだ
空中高く放り上げられたバズワードが 効力射でばらばらになった時など心がおどる
熟練した編集者の操るキーボードが真の要点だけを簡潔に構造化していくのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる原稿から飛び出してきた用事用語のミスを
校正用のスクリプトで薙ぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
ICレコーダーやカメラをそろえた記者の横隊が 企業の発表会で製品やソリューションを蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新人が 手元の資料に書かれた内容を
幾度も幾度も質問して時間を浪費している様など感動すら覚える
埋め草に過ぎない言い回しや偏った心情的要素達が文章から消えていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ非推奨要素達が 私の振り下ろした指とともに
打音を上げるキーボードに ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな論理展開の破たん達が こざかしい調査結果などを携え健気にも立ち上がってきたのを
テキスト解析APIと長年の知恵の連携により見つけ出し パラグラフごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
逆茂木型の思考をする人間に文章を滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に美しく書いてきた文章が蹂躙され
意味のない形容詞の追加や文の構造自体に論理性がなくなっていく様はとてもとても悲しいものだ
読者からの指摘に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
単純なtypoを指摘され、恥ずかしさのあまりオフィスを飛び出し喫煙室に逃げ込むのは屈辱の極みだ
諸君 私は編集を 地獄の様な編集を望んでいる
諸君 私に付き従う戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?
更なる編集を望むか?
情け容赦ない 糞の様な編集を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な編集を望むか?
「編集!! 編集!! 編集!!」
よろしい ならば編集だ
我々は満身の力を込めて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 耐え続けてきた我々に
ただの編集では もはやものたりない!!
大編集を!! 一心不乱の大編集を!!
我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬチームにすぎない
だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総力100万と1人の編集部となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし 眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々のメディアというものを思い出させてやる
天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の編集者の集団で
世界を燃やし尽くしてやる
「最後の大隊 大隊指揮官より全空中艦隊へ」
第二次 ゼーレヴェー 作戦 状況を開始せよ
征くぞ 諸君
Inspired By
・名言ノ名ハ。 ヘルシング(14)
・諸君 私はプログラミングが好きだ
・松岡 功 氏
・旧「生きざま番長」、現「ITmedia オルタナティブ・ブログ管理人」
・現ノベルティ戦士
ブルッとするような刺激を受けたのでついカッとなってやった、でも反省はしていない。反省すべき点があるとすれば、それはインスパイアしてもなお表現しきれなかった編集という行為のすばらしさ。編集楽しいよ編集。