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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

個性豊かな第7小隊

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 もとは家族が遊んでいただけだったのだが、「戦場のヴァルキュリア」を横目で見ていたらその面白さにはまってしまった。こんなにPS3ではまったゲームは2006年末のリッジレーサー7いらい。

戦場のヴァルキュリア義勇軍認定書 思えばシミュレーションゲーム自体、生まれて初めてかもしれない。何にひかれたかというと、特にストーリー性や登場人物たちの人間関係だと思う。ゲームは従軍記者エレットが記した戦記を追体験するようなかたちとなっており、彼女の存在は筆者の共感と興味を抱かせる最初のきっかけになった。

 オフィシャルサイトの入隊志願テスト(適性テスト)をやってみたら、筆者は狙撃兵と認定された。狙撃兵の顔となっているのはエミール・ベイラート。名前が似ているということで筆者はエミール君にぐっと親近感を持つようになり、ゲームではいつも最良の武器を持たせることにしていた。エコひいきならぬ、エミひいき。このエミールは病弱なのだが、双子の兄オスカーが義勇軍で苦戦しているのを見て後から志願した・・・ということになっている。エミールはけなげで不屈なのだ。

 主人公たちは義勇軍なので仲間はそれぞれに多様な人生経験や個性を持っている。ゲームでは50名ほどいる志願兵から20名を登録し、さらに戦闘ごとに出撃するメンバーを選ぶ。通常、出撃できるのは5人~10人くらい。驚くほどキャラ設定が綿密に作られており、それぞれに相性も特技もある。例えば偵察兵のテッド・ユスチノフ。芸人を目指しており、小隊に編成すると「はい、どーもー」とお笑い芸人みたいにあいさつする。戦いで命令すれば「笑いを取ってくるよ!」と出撃するし、敵兵が多ければ「うひょー、客がぼくを見てる!」と大喜びし、攻撃時には「ぼくのツッコミはよけられないよ!」、さらに瀕死の重傷を負ったときまで「スベった・・・」と、どこまでも芸人魂を貫いている。また孤独なマリーナを笑わせようとするが一撃でにらみ返されたことがあるなど、エレットが取材した(ことになっている)秘話も面白い。こうした青春群像ちっくなところが戦闘よりも楽しみだったかもしれない。

クリア後の成績  これほどまでにシミュレーションが面白いとは思わなかった。先人の攻略を見たから有利にゲームを進めることができたのは大きいが、なんとか最後までクリアできた。すごく面白いゲームだった。これからは2週目となるので、まったりと楽しもうと思う。

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