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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

有名な昔の事件の意外な展開

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 お正月の一挙放送で録画したコールドケースは消化し、今はBoston Legalの第2シーズンとThe Practiceの第1シーズンを楽しみにしている今日このごろ。そんな折、昨日、1981年に起きた事件の容疑者がサイパンで逮捕されたとニュースで報じられた。

 事件はかなり昔なので不勉強で、これまで興味がなかったが、近年法廷ドラマや犯罪捜査ドラマの謎解きにはまっているせいか、今なら興味を持ってしまう。

 これぞリアルなコールドケース、かもしれない。27年前である。ゆうに日本の時効の2倍近くの時間が過ぎてしまった。また日本では(殴打事件では有罪だが)銃撃事件では2003年に無罪が確定している。その容疑者が逮捕というのはかなり異例である。なぜなら刑法には一事不再理というのがあり、一度刑が確定したらそれは蒸し返さないという原則があるからだ。しかし刑が確定したのは日本における話。アメリカではまだ刑は確定していない(よね?)。アメリカでは殺人事件には時効がないから、今になって逮捕というのが起き得てしまうのだろう。

 ところで一事不再理は英語で「double jeopardy」といい、そのタイトルの映画があったそうだ。筆者は見たことがないのだが知人から聞いた話によると、一事不再理の原則を逆手に取った展開らしい。主人公は無実なのに夫殺しの犯人として有罪判決を受けてしまった女性。服役を終えると死んだはずの夫が生きており、自分に罪をかぶせた夫に復讐する。すでに有罪が確定し服役も終えているので……という理由で話は展開していくらしい。空恐ろしい設定である(汗)。

 それはさておき、実在の事件の方であるが、お国が違えども同じ条件では裁判は厳しいだろう(また無罪になるかもしれない)。今になって逮捕というのは新証拠が出たからだそうだ。それは実行犯につながる証拠かもしれない。もしそうなら今回の逮捕も納得がいく。ただ実行犯が特定できなくても共謀罪が成立する可能性があるという。いったい、どんな証拠が出てきたのだろうか。

 CSIなどを見ていると捜査のハイテクぶりに驚くことしきりだ。昔はお手上げでも現代なら解決できてしまうこともある。また今後起訴となれば、(日本ではありえないが)陪審員の前での公判となる可能性もある。異例づくしである。司法や捜査のリアリティを知る機会になるかもしれない。今後の行方が気になる。

 余談ではあるが、最近「L the prologue to DEATH NOTE」を買ってしまい、衝動的に徹夜してクリアしてしまった。けっこう面白かった。今は見損なったエンディングを目指しているところだが、合間に「L コミュニケーター」で遊んでいる。Lが居心地悪そうに独り言をつぶやいており、時計代わりにもなる。たまに唐突に「スウィーツがほしい」などと催促もしてきてちょっとうざい(笑)と思いつつ、実はけっこう楽しい。

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