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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

声は意外と知られていない

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 週末はダンス三昧だった。ゆかりのあるダンスカンパニーが2つ、ほぼ同期間に公演を開催したためだ。

 木曜日の夜からあっち観て、こっち手伝って、こっち観てはあっちを観に移動、またこっちを手伝って…という感じだった。素晴らしい舞台に2つもどっぷり浸ることができて、なんかぜいたくな気分だ。

 舞台感想はひとまずさておき。ダンスカンパニー・カレイドスコープのほうではBGMに音楽ではなく話し声を使ったものがいくつかあった。そのうち1つは出演者の声を流していた。事前に録音していたらしい。

 一般的に話し声だけだと音楽に比べて情感なく淡々とした感じがするものだが、話し方次第では独特の効果がある。今回耳にした出演者の声を使ったものはささやくようなか細い声で、音楽よりも情緒があった。ダンスと一緒にすることで、繊細で、もの悲しげな心情がひしひしと伝わってくるようだった。

 筆者はレッスンなどでダンサーの声を知っているため本人の声だと気付くことができたが、舞台しか観たことのないファンには分からなかったらしい。そういわれてみれば、そうか。ダンサーは舞台で踊りを見せるだけ。声を出すことはない。だからファンからしてみれば、「声」は想像するしかない神秘なもの。

 Podcastとかすれば話は別だけど……。ん。ダンサーがPodcastすると違う魅力を見せることができて面白いかも。んー。でも逆に隠すことで神秘のままにしておくのもありかも。

 ふと思うと、同様にブロガーの声も意外と知られていないかも。

 文体から声を想像するということもあるのだろうか。「こんな文章を書く人だからこんな声かも」なんて。よくオフ会をすると文体から想像つかない容姿の人を見たりするが、声も同じようなことがいえるのかもしれない。

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