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人生初の英語インタビューをして、英語の学び方を考えた

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先日生まれて初めてアメリカ人相手にインタビューをしてきました。

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私は普段は日本語でのみ仕事をしていて、英語の資料を読むことはあっても仕事での英会話はほとんどしたことがありません。一方でこの2年ほど結構真面目に英語のリスニング/スピーキングの勉強はしていたので、以前に比べるとリスニング力が上がっているのは分かってはいました。

そんな中で先日急にアメリカ人へのインタビューをする必要が出てきました。結果としてだいたいうまく行ったのですが、その中で感じたこと、考えたことを記しておきます。これはあくまでも私自身の今後の学び方についての話で、誰にでも通じる一般論ではありませんので念のため。でも、似た状況にある人には参考になると思います。

まずは背景状況から書くと、インタビューの相手はある外資企業(以下、A社とします)のプロダクトマーケティング担当役員で、新製品のプロモーションのため来日したところでそのプロモーション用の記事を書くために私がインタビューを行いました。

その新製品を理解するにはテクノロジー(IT)とビジネスにまたがる知識が必要で、もともとそのプロモーション記事は私が書いていました。今までは日本人がインタビュー相手だったので英語力は必要なかったのですが、締めくくりに本国の担当役員の話を載せることになり、これまでの経緯を知っている私がそのまま続けて記事を書くことになったわけです。

といっても「開米さん、英語できますか?」と担当者に聞かれることもなく(笑)・・・実は当初はA社の日本人社員が通訳をするという予定だったので。 そのまま本番の日を迎えたのですが、いざ始まってみると先方の話は8割方聞き取れました。そこで、じゃあ通訳は私にはよくわからなかったところを補う程度でいいね、ということで英語のまま進んでしまった次第です。

とまあそんなぐあいで人生初の英語インタビューは予定外の産物だったわけですが、それで感じたこととしては

(1)明瞭な発音を心がけている人の話は聞き取りやすい
その役員氏は、シュワ化(→参考)などのあいまい発音をあまり使わず、非ネイティブにも聞き取りやすい発音をしてくれていました。率直に言って今まで聞いたどんなTEDプレゼンよりも聞きやすかったですね。

(2)論理的に明瞭な構成で話してくれる人で助かった
「ポイントは3つあります。第1に・・・」という具合に常に構成を明瞭にしてくれるので全体像を見失わずにすみました。

↑このへんは日本人が日本語を話すときにも気をつけて欲しいことです。ときどきプレゼンテーションの指導をする人間としては切にそう思います。


(3)通訳を通すとどうしても時間がかかる
今回はインタビューに使える時間が短かかったので、もし全部通訳を通していたら予定の時間では終わらなかったことでしょう。

(4)大した英語力じゃなくても状況によっては武器になる
私の英語力は全然大したことないわけですが、しかしもともと今回重要だったのは「テクノロジーとビジネスの知識」のほうで、英語は求められていませんでした。これは「英語が出来ない」ことがマイナスにならず、少しでもできるとその分プラスになる(それが(3)の意味)という状況でした。こういう手頃な仕事があると、「仕事をしながら英語力向上」の一石二鳥になるのでありがたいですね。そういう仕事を積極的に取っていくべきなのでしょう。

(5)仕事で必要な語学力は仕事を通して学ぶべきなのだろう
この2年ほど、英語学習系のMeetUpに何度か行ったことがあり、それはそれで役に立つこともありました。しかし仕事に必要な表現は仕事の場でしか出てこないので、たとえば「英会話カフェで楽しく国際交流パーティ」のような場面で使える表現をいくら学んでも今回の仕事では役に立たなかったと思います。

実のところそんなパーティ系のイベントにも行ったことはありますが、ああこれは私にとって必要な場ではない、と感じたので2回でやめたものです。語学学校の中にはビジネスシーンに特化したコースを持っているところもありますが、じゃあそういうコースで例えば画像解析技術やサーバー仮想化技術のビジネス活用に関する語彙・表現が出てくるかというとまずないでしょう。

「英語」と一口に言っても観光案内/外交交渉/パーティ/技術プレゼン等々、場面によってまったく違うので、大人の語学学習では自分が必要な場面に適した学習方法をピンポイントで選んでいくべきなのだと思います。

(6)もっと喋っておけば良かった
これは反省ですが、ほとんど「聞く」一方だったのでもっと喋っておけば良かったと思います。特に、せっかくホワイトボードがあったのだからファシリテーション・グラフィックのように論点をまとめて確認しながら聞いていけばよかったとですね。全部口頭で喋るだけの力が無くても、そういう方法で補うことは可能なはずなので。次の機会があったらぜひそうしたいものです。

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