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初歩の視線誘導テクニック(解説)

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昨日書いた「初歩の視線誘導テクニック」の解説編です。

まずは線を引いて「カベ」を作る方法。カベがあるとそれをまたいで視線が動くのを防げるので、タテ方向に視線誘導したいならこう書けばいいことになります。

EyeControl2.png

次に、矢印を引くのも定番中の定番ですね。

EyeControl3.png

それから、間隔を空ける・詰めるという方法もあります。人間の目は近いところを辿っていこうとするので、読んで欲しい方向の間隔を詰め、それ以外を空けることでも誘導可能。

EyeControl4.png

あとは、順序の手がかりを与えるナンバー部分を巨大化する方法。これでも「見た瞬間にわかる」は実現可能です。こういうふうに「一部の情報にメリハリを与える」だけでもかなり違います。

EyeControl5.png

最後に、それら複数の組み合わせ & 習慣に従う、という方法です。

横書きの文書の大半はZ字状に視線が動くように書かれるので、多くの人はその順序に読もうとします。ですので、そもそもヨコに並べるように組み替えるのも有力です。といっても並べる方向をタテにするかヨコにするかには絶対的な原則はないので、「タテヨコはその都度改めて考えましょう」ということです。

並べる方向を決めたら、あとは複数の方法を組み合わせてその順序を示すことが望ましいですね

EyeControl6.png

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以上、初歩の視線誘導テクニックでした。ノウハウとして語るほどのものでもないのですが、「この程度」のことを知らずにわかりにくくなってしまうのも残念なので、一度お手元のいろんな文書を確認してみてください。

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